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シャオチェの部屋


[2] 無様なままで
詩人:シャオチェ [投票][編集]

歩き続ける
アスファルト上
片目を瞑り
夜景を見上げ
強風に煽られ
吹っ飛ぶ番傘
片手握りしめた
子犬の人形

はらり…と
はら、り…と

舞い落ちる葉に
空の川の小石を想い

遠くはせる
気ままなままに



ぼとりと落とした子犬の人形
拾う間もなく退かれ潰れ
子犬は夜空を見やる


それは
無様なままに
生きた私

2004/07/31 (Sat)

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