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シャオチェの部屋


[4] ナイトサファリ
詩人:シャオチェ [投票][得票][編集]

君をもう見せないで
暴走して逝く
愛が

愛しくてタマらないから
叫びだしたい
腕の外


目眩邪魔で君が
見えない この苦痛なんて
どうだって良いから
叫び出しそうな 僕の腕

決して叶わぬ夢であれど
抱きしめて失う愛でも
叫び止まらない夢の向こう
君が腕の中なんて
夢の又夢の夢


寂しげに笑う君が
口づけを待って
居る

そんな風に見えてきた
僕は壊滅
状態


願って叶うくらいなら
夢見る必要もない
抱きしめて叶うくらいなら
二度と離しはしない


笑う君が素敵なんだけど
その向こうにいる君は
無表情に目を泳がせて
本当は何も楽しくなど無い

そんな君だって好きなんだ
君を叶えたい
本当に笑える事を
君と叶えたい
本当に愛し合う事を


躰なんかじゃ足りないから
むしろ触れる事すらせずに
君が求め喘ぎ出す
その瞬間を待っている

喘ぎが妖艶であれ
寂しさに満ち溢れていても
僕が君に出来る事は
抱きしめて頬にキス


あぁ
僕は壊れたんだなもう
こんな事素で思うとは
さりげない君の笑顔は
まだ隣で振りかざされていて

残酷なほど不意に
僕へ伸ばされた手をとり
僕の胸に引き寄せて
無理矢理キスをするよ?




なんて
出来るはずはないけれどね
夢の又夢の夢

2004/08/18 (Wed)

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