詩人:なっこ | [投票][編集] |
『君が好きです』
伝えたかった。けど云えなかった。
微笑む君がいて幸せな日々だった。
友人の枠に収まっていれば
ずっと続いていくと思ってた。
それくらい大切な人だった。
色紙に書かれた言葉
不意に思い出して泣けてくる。
君が幸せでいるなら
穏やかに微笑んでいるなら
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壊したいけど壊せない
飛び出したいけど
飛べない
帰ってきて
ご飯作って食べて
テレビ見てお風呂に入って
寝て起きてまた仕事して
単純ループを繰り返す
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誰かを好きになるたびに
いつかのあなたを思い出す
その土地に足を踏み入れると
あなたとの記憶が鮮やかに蘇る
私が残した想いはしぶとく生きている
どうしようもないから
過去の想いに身をゆだねて
一人夜に静かに泣く
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誰にでもあるのだろうか
過去の気持ち
否定するつもりはなく
穏やかで心地良い現在の居場所
ただ、あなたが近くにいると知って
疼き出す過去の気持ち
いつか答え合わせをしたい
あの頃の気持ち
あの時の約束
あの言葉の意味
会うにはまだ早いけれど
いつか会えると思ってる
あなたも私も幸せになった頃
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何をしたいのか
何を欲しているのか
何を探し求めているのか
いつも問いかけている
でも答えが見つからなくて、
空しくなる
天は高く、青く澄みきっていて
太陽は温かいのに
なぜ私はここにいるのだろう
答えはまだ見つからない
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繰り返される呼吸の波音を
暗闇の中でそっと聴く
子供の頃は透明になりたくて
消えてしまいたいと願っていた
そして夜の海に紛れて同化した
その癖は今も抜けきれず
こんな夜は寂しさが漂うよう
心は未だ彷徨い
行き先は定まらず
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予定を消化する毎日は
生きてるような気がするけど
何だか虚しくて
生まれた意味は未だ見つからず
生きてる意味も未だ定まらず
何が幸せで、何が不幸なのか
よく分からない
けれど、必ず死ぬって事だけは
明確でちょっと安心した
すべて、いつか終わる
最期は笑って卒業したいな
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あなたを受け入れた
私の優しさなんかじゃない
ただの甘えだった
あの時から、罪悪につつまれた
愛されることの辛さを知った
愛する辛さは知っていたけれど
矛盾した私の存在が許せなかったのです
今でも愛してる
けれど、離れることを許してください
どうかあなたが幸せであることを
いつでも祈っています
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中学生だったころ、祖母が死んだ
繰り返される読経の中で、もう祖母はもう還らないと知った
祖母と色んな話を沢山したかった
大学生だったころ、甥っ子が生まれた
繰り返される産声の中で、人は人から生まれるという当たり前を知った
みずみずしい生命はとても純粋でとても綺麗だ
人は死に、そして生まれる
どちらが後でも、どちらが前でもなく
繰り返される時の流れ、自然の流れ
その流れの中に私たちは存在している
私もいつか必ず死ぬ
そんなことを甥っ子の成長と共に思い知らされた
だから、人として今に存在すること、思考することは
奇跡なんだと思う
望んで存在していなくても、不幸だと感じていても
ちっぽけに思うことを真剣に悩んだりしても
奇跡なんだと思う
どんなふうに生きようと
私たちは刹那に生まれた存在に変わりない