詩人:なっこ | [投票][編集] |
こんなにも寂しい夜は
誰に連絡していいのか分からない
とめどなく過去が溢れ出し
その流れに逆らう術を知らない
あなたの笑顔
あなたの言葉
私たちの時間
もう過ぎた過去なのに
溢れ出す流れを止められない
ずっと前に出会い
ずっと前に諦めた恋なのに
心がざわついて
流れる涙が止まらない
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10時20分に
晴れた空に浮き雲が存在したように
瞬間的にここ(個々)に生まれ
そして死ぬ
ここに存在する不安は拭えない
ここから消える不安は拭えない
しかし、質量保存の法則を証明したように
私たちは一つの集合体である
それは、食べられた生命が身体の一部になったように
永久に繰り返される物質循環の流れの中にいて
いづれは母体に還る存在
一瞬だけ
与えられた一瞬(今)だけを生かされてる・・
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人には善い所と悪い所がある
すべてがそれではなく
表裏一体なんだ
そう気づいたのは最近で
当たり前すぎて気づかなかった
完璧じゃない、だから人は愛しい存在なのだろう
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今までは与えられた環境が居場所だった
同じ境遇にあった人が仲間となった
いつの間にか時が経ち
ひとりぼっちになった
それを望んだのかもしれない
心を開けないまま
閉ざすことを選択した
振り返れば
大切な仲間だった
大切な人だった
不器用だった私は
みんな無くしてしまった
これからは情けなくてもいい
大切なものを守れる自分でありたい
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大事なものが
両手の隙間から零れ落ちる
するすると砂時計の砂みたいに記憶が風化して
遺されたのはいつかの思い出と孤独
私はいつも落とし物をする大切なものばかり
それらは還ってこなくて
砂時計みたいに逆さに出来たらいいのに
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あの時を取り戻せないことを知ってる
だから今を大切にしたい
あの時の自分に
振り返ってみてと
素直になってと
逃げないでと
伝えたい
事実は戻らない
だから今在るものを大切にしてほしい
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限りある時は
日々流れる
退屈な毎日の繰り返しは
生の意味さえ薄めてしまう
時の終わりは
そこにある
見えないだけで
日々近いてくる
大切なことは
今、どうしたいのか
何をすべきなのか
今なんだと思う