詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
コンパスに取り付けられた鉛筆のように
中心から離れず
そして近付かず
円を書き続け
濃く太い線を辿り
同じ風景を
何度も見ては涙す
打ち出して
打ち消して
一進一退
匍匐前進
遠心力に歯向かう心
必死に抑え
30回目の朝が来たとき
それでも
どうしようもなく
君が好きでした
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僕の目を見て
それで伝わるのなら
それで嬉しい
何も言わなくても
それで伝わるのなら
それで嬉しい
けれど
やっぱり話そう
僕と話そう
だから
今すぐ愛に生きて
伝えたいんだ
伝えてほしいんだ
話そう
言葉はときに無力
だけど何度でも話そう
僕と話そう
愛に生きて
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今日もこんな時間に帰宅
やれさてはて
疲れたしすぐに寝よう
ただなんか寂しいな
やれさてはて
恋でもしたいのか
あながち間違いではないか
時を引き連れ歩く
暗闇とは呼べない
どこか薄紅い空模様に
やれさてはて
もうすぐ家だ
妙な温もりのある風
自分の体温に近い
やれさてはて
寂しい
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それなら僕が
そのときは僕が
拳を固めて
君を守るよ
僕がそばにいるよ
両手広げて
確かに後ずさった
確かに後腐った
処理できずに
処置だけして
信頼ないなら
仕方ないかもね
森羅万象
何ひとつ変えられず
自分の顔さえ
間違えたのなら
もう君が決めて
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お前が出てくる夢を見た
少し安心しちゃったよ
なぜかな
お前はここにいないのに
夢の中で笑うお前に
俺もふっと
笑顔を取り戻したよ
元気そうだな
なら別にいいんだ
暇を見つけて
一緒に酒でも飲もう
お前のためなら
いくらでも時間はある
だからそれまでは
また夢でそっと会おう
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黄金色の液体に潜んでる
リフレッシュな気泡に
頭の中はハジケソウダ
官能的な感じさえしてる
警戒解除された
小さな広場には
暗雲だけが立ち込めていて
そこに僕の意思や理解や
希望する未来はないのでしょう?
裸の女が僕を癒すだけ
転んでくたばる前に
前のめりで掴むのだ!
ほら輝いてる虹を
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雨の音が聞こえる
見ていたテレビは
つまらなくなって消した
雨の音が聞こえる
安らぎとは違う
僕の頭の中の空白に似た
雨の音が聞こえる
くだらないと言われても
ただ君のすべてが愛しい
雨の音が聞こえる
部屋の至る所に
孤独が潜んでいるから
雨の音が聞こえる
雨は僕を憂鬱にする
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元気そうだね
渇いた僕の唇がそんなことを言う
うん元気でやってる
潤った君の唇が言う
髪を染めたんだね
と僕
あ…うん
君の返事
似合ってる
僕の渇いた声
ありがとう
と君
じゃあまたね
僕
さよなら
君
うん
僕
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あの頃
僕はエッチマントンネルを抜けて
ザリガニを獲りに行った
田螺やアメンボはいらない
ハサミのかっこいいザリガニだけでいい
目の前に広がる
田んぼを走り
用水路を飛び越え
音だけの世界に
穴を開けた
エッチマントンネルを抜けて行くんだ
卑猥な言葉が僕をドキドキさせた
今日も行くんだ