詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
例えば
君の声とか
君の瞳とか
そういう君の全てを
世界に二つとない宝物を
出会った奇跡に重ねて
ナイフで切り裂いたような
そんな現実に
旋律を奏でてみたら
それが不確かなものでも
羽根を広げる意味がなくても
君の優しい声に惹かれて
世界に僕は踊り出るんだ
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聞こえているかい
見えているかい
逃げていく現実が
続ける意味はないよ
未来が新たな顔を出す
裸足になった僕は
何もできないまま
居場所を失った
さよならだ
とにかくさよならだ
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わからないよ
それを伝えたくて
君を傷つけるつもりは
うん
ないんだけれど
多分そうじゃないかな
それを伝えたくて
僕が思ったこと
伝えてみて
君はそれでも
僕に優しく微笑むかな
怖いんだ
それも伝えたくて
それでも僕は
君を知りたくて
僕を知ってほしくて
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そこにあるはず
そう思っていたのに
それはもうなくて
その事実を
それでも受け入れられず
そうして僕は今日も
そういう意味での好きを
そんな感じにまとめて
そして詩にした
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そんなんじゃないんだと
目の前の不確かな事実を
必死に否定して
その事実に真実を描く
他でもない犯人は僕だ
描きそびれた君の顔を今
虹に重ねて描くよ
雨はさっきやんだのに
それは涙色に染まって
そうまさに
虹が姿を消したとき
まさかの雷に
僕は逆光で顔を失った
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間に合うか
間に合わないか
ウサギは遥か遠く
追いつけるか
そんなアリスになった気分で
間に合わないと
悟ったから
僕の息子にバトンタッチ
とりあえず頑張ります
そういう親孝行
poem2021
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朝 煙草の煙
溜息よりも重く吐き出す
だけど僕の顔を覆うように漂う
過ちを隠すように
自分以外のすべてに嘘をついて
そうすることで
結局自分にも嘘をついて
ああちくしょう
煙が目に染みて涙が滲む
勘違いした涙が溢れて
僕が慌てて空き缶に押し込んだ煙草と後悔
消えたのは煙草だけ
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つらい。
そう言えばいい。
わかってる。
だけど、
言えないよ。
誰にも、
言えないよ。
約束があるから。
そう、
ここにしか、
僕はいない。
なのに僕は、
僕を探す。
今日も、
この街で、
風が僕の頬を、
するりと撫でた。