詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
なにもないなんて
そんなことはない
そこには
きっとあるよ
なにかが
きっとあるはず
僕はもう
自由に縛られて
なにもかも億劫になって
自分さえも
うまくだませない
何のための心だ
何のための両手だ
何のための僕だ
導くのはいつも君
答えもいつも君
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僕のものさし
短すぎて
キミとボクの隙間
30cmも測れない
何より
想い馳せたコーカサスよりも
キミは遠く
ボクの憂苦の終焉
立ち込める夕霧に霞んで消えた
まるで嘘のように
ボクは溜め息を飲み込んで
そのまま空を見上げて泣いた
夜空には銀河鉄道
SLが急カーブして走り抜けた
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捨てられた猫みたいに
お星様に願い事さ
去りし日よ忘れてくれるな
あの日の僕の涙
北極星
北風にゆれ
煙草に霞んだら
もう手遅れ
イマイチの寸劇
寂しげに君は拍手するだろう
だから僕は笑って
君も笑って
指輪のダイアモンドに
君の涙が弾けたら
そいつは偽もんだぜ
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渇いた音
満たされた雨
今日も変わらずに
僕を染めていく
何をしたって
何があったって
消えないよ
消せないよ
それ以上に
溢れてくるよ
空を見上げる度に
星が嘆いてる
星を見つめる度に
空がにらんでる
その瞬間にまた
君の顔が浮かぶんだ。
僕は立ち上がった
軋む水道の蛇口をひねりコップに半分だけ水を注ぐ
ごくりどろり
ごくりするり
口を漱ごうとしたのになぜか飲み干してしまう
僕は久しぶりに笑った
それは苦笑だっとはいえ
おや?雨はもはや霧じゃないか
何も見えないと思ってたのは
見ようとしなかったから
誰もいないと思ってたのは
いると信じてなかったから
そうやっていつも
届かない空を仰いでは
しゃがみ込んで
座り込んで
過ぎて行ったサンディ
声に出して叫べるほど強くはない
でも逃げ出すほど
弱くはない
それだけは分かるから
今こうして前を向けるんだ
どうやら外はもう
僕は曇ったガラスを手で拭った
ほらね
虹が
そして君が
きっとそれは
雨の贈り物
僕は笑った
それは微笑であったけれど
サトリバトロス
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それは遠い昔
今日がまだ明日だった頃
君が笑った泣き顔だった頃の話
虹が霧に変わる前に
雨が虹を作る前に
僕らは出会って抱きあったのさ
飛べないと嘆く僕
飛びたいとせかす君
今になってわかったんだ
地面は続いてる
僕らの裏切りも気にしないままで
手を繋ごう
僕らそうやって
温い体温を分け合ってきた
歩いていこう
僕らそうやって
空に夢を抱かなくても
地平線の向こうには
昨日の僕らの背中
空は確かに広いけど
それはまた今度
今はゆっくりと歩いてゆこうよ
ゆっくりと歩いてゆけるよ
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朝ってのはやっかいだ
なぜなら僕が僕だから
朝ってのはやっかいだ
なぜなら君が君だから
なるべく顔を見ないようにして
僕と君は
いってきますを
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