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理恵の部屋


[133] 紙ヒコーキ
詩人:理恵 [投票][編集]



その子との出会いが
始まりだった


正方形の薄い紙から
折って広げて、また折って


できた! って何喜んでるの!
元の私じゃないじゃない!


勝手に私を作り上げて
窓の外からポイッ


不安定に揺れて
いつ落ちるかわからないのに
あの子は楽しそうに笑ってるから


そうかそうか、
ならやってやろうじゃないの!


薄っぺらの翼でだって飛んでやる!
どこへ向かうかはわからないけど
尖ってなきゃやってらんない


空を切って
強い風が吹いたなら
流されたりなんかしない
とことん利用してやるの!


あの聳え立つ入道雲から
地獄みたいな雨が降り注いで落ち込んだって
また太陽が乾かしてくれる


そうやって飛んでくの
これが私が生まれたかたちなの!





2019.11.25

2020/06/06 (Sat)

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