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理恵の部屋


[134] フィンセント
詩人:理恵 [投票][編集]



彼は描き続けた
たった一つの答えを探して


時に黄金の大地を知り
時に佇む緑に心を奪われ
時に同じ絵に何度も挑み
時に白い部屋から顕(あらわ)す術をさがして


彼から溢れ出るそれを
狂気だと誰かが呼んだ


時に自分の力を信じて
時に自分の顔と向き合って
時に友と路を分かち
時に森の中の木に触れて


彼から溢れ出るそれを
炎だと誰かが呼んだ


やっと見つけた光を拒まれても
譲れない気持ちを持っていたんだ


だから私はそれを見つめてる
今は額の中だとしても
言葉を交わすことがなくても
水辺の星空からその情熱を
太陽の花からこらえた涙を




R1.11.25

2020/08/20 (Thu)

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