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明日もいいことありますようにと
ぎゅっと握って
願いながら眠りについた幼い頃
隣には携帯もなく
チクタク鳴る秒針も平気だった
近くには温もりがあって
まだ素直でいられたあの頃
ひとりで眠るようになって
ぼくはじゆうをてにいれた
引き替えになくしたものはなんだ?
あの場所に行けば見つけられるかな
ああ
子供が子供であるように
大人は大人だと思ってた
みんなこどもだったのに
同じように なにひとつ変わっちゃいない
いつからか大人の仮面をかぶって
がくせい とか しゃかいじん とか
鎧をまとって街に出る
だれもが勇者のふりをして
本当はみんな むらびとなのに
てにいれたアイテムは何だい
それは強いのかい ツカエルのかい
そうやってウマイやつだけが先にゆく
新たなアイテムを手に入れる
下手なやつは無視か?
ほんとうはそいつよりツカエルかもしれないぞ
そうやってできてんだ
悲しいな
でもそうやってできてる
世界に 私に
明日があることがうれしいよ
おやすみベイビー。
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恋だと思いたくないが故に
色々な答えをあみ出した
所有欲だとか
羨望だとか
特別な存在だとか
その全ての裏に
恋の文字が
愛だと思いたくないが故に
様々な答えを考えた
似ているとか
近しいとか
年月の長さとか
その全てが愛だと
示しているように
恋ではない
愛ではない
と、思う程
それが恋愛であるとどこかで気付きながら
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あなたの隣にいる誰かを
笑いかけるあなたを
手をつなぐふたりを
想像するだけで泣き叫びたくなるくらい
まだ、気持ちは残っていた
だけどあなたが幸せならと
抑えられるほど過ぎた月日は長く
同じ時間を生きていて
別々の道を歩むこと
もう会えないその事実を
認めたくないけれど実感せざるをえない日々
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貴方の所まで高く上れないのなら
いっそ底まで堕ちてしまえば良い
光を感じられなかったら
見えないほどに遠かったなら
偽物の幸せを信じて生きていられたのに。
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3年の月日で変わったことなんて
ひとつひとつ、
失くしていく記憶と
ひとつひとつ、
近づいていく終わりと
ほんの少し大人になれた私
あなたがまだ
ただひとり
の人であることも
切なさも
3年の月日では何も変わらない
未来を向いて生きていく
でも
秋はきっとずっと
あなたを思い出して過ごすよ
たったひとつの恋だった
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寂しい…、と呟いたなら
もっともっと寂しくなる
会いにはきてくれないのね
こんな夜はいつだって静か
どこからともなくやってくる不安と
溢れ出す気持ちを
もう抱えきれないよ
涙あふれてくる
寂しい…、と呟く私を
救ってはくれないのね
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ありふれた毎日が
いつか思い出になって
輝かしいものとなって
僕らを後ろから照らすだろう
そんなことはわかってた
悩み苦しんだ日々さえ美しいって
それでもいつだって
迷って立ち止まって
未来や過去に縛られてしがみついて
イマを生きてる自覚なんてしないままに
後になって気付くんだよね
そんな僕らにだっていつか
確実に離れる時は来る
続けばいいと願う現在(いま)は
刻一刻と過ぎ去って
そうこうしてる今も
別れの未来へ近づいてるんだ
誰よりも生きられる人は幸せ?
願う未来を歩めるのは
本当に幸せなの
誰かが見た夢を
叶える責任を
夢見た明日を
生きる義務を
果たすべきと処せられた
僕らに幸せの自由はない
きっと願いは叶わずに
それでも僕らは夢を見る
いつにも増して
未来を見る
通り過ぎた過去
輝く予定の未来
確かなものがない今を
見つめて叫んで
生きていこう
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思い出すたび泣けるほど
いつまでも落ち込んだままでいられるほど
人は弱くない
ただ
思い出さずにいられるほど
もう泣かないと言い切れるほど
人は強くない