詩人:花房優希 | [投票][編集] |
僕の心に雨が降る
止むことのない雨が降る
ざぁざぁと音をたて、耳を劈くほどに
古傷に沁みる
気だるさが身体を支配する
いつかは水溜りになり、長靴で踏み荒らして、虹の存在を知ることなく
傘が見当たらない
どこかに置き忘れて来たらしい
それがどこか思い出せない
頭皮を濡らし額を伝い、頬から顎へと
ポタリ ポタリ
なにかが、落ちてゆく 音
目を瞑れば止まぬ音
目を開けても傘はない
どこまで歩いて来たのだろう
それとも走って来たのかな
今日も止まぬ雨に、道を見失ったまま
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私のものとは違うその両の眼で
君は今何を見ている?
私には見えない夢が
君には見えているのだろうか
視界いっぱいに広がる世界が
見えているのだろうか
真っ暗な世界じゃなくて、光射す、明るい 。
ああ 誰かそのドアを開けておくれ
鍵ならとうに開いているんだ
足に繋がる鎖も引き千切って
君の元へと歩いていいかい
その時こそ私は心から望むよ
その腕の中で 君と同じ夢をみていたい
光で瞳が潰れても君の傍で微笑っているよ
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ありがとう、ありがとう
君の言葉が、こんなにも私を嬉しくさせる
君の些細な一言に、私はこんなにも救われているんだよ
君にとって、何気ない、もう、時間が経てば忘れてしまうようなことでさえも
私はずっと忘れない
君のやさしさを忘れない
君の言葉で、私は少し、強くなれた。やさしくなれた
背中を押されて、前を向いてみようかと思えた
だから、ありがとう
ほかでもない君に、沢山の気持ちを込めて
「ありがとう」
(君の笑顔・言葉が、私の生きる強さとなる)
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「頑張れ」と言われて
「頑張ってるよ」と思える間は、まだ大丈夫
君はまだ、進んで行けるよ
頑張ってるよ、何で追い詰めるのって 内心で叫ぶ君
だけどね
それは努力が足りない所為じゃない
ただ、きっとね
頑張る方向を、間違えてしまっているだけ
きっと周りには不可解な努力に過ぎないだけで
だからね、大丈夫
君の周りに「僕と一緒に歩こうよ」と言える人がいれば、きっと
君は方向を見間違わない
突っ走って、疲れて、ボロボロになることもない
2人で道を探そうよ
僕と一緒に歩こう
僕といっしょに、がんばろう?
あと一歩。あと 一歩
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一歩、また一歩 透明なレールの上を歩いて
僕らは終わりの扉へと進んでいる
ただ一箇所に向かって伸びているソレは
飛びたいと願う僕を、嘲笑っているかのようだ
もし、本当に飛ぶことが出来たのなら
その時はきっと、扉の向こう側にいるのだろう
今まで見えなかった扉が、急に目の前に現れたのなら
怖れず新しい世界を受け入れてみよう
海をも飛び越えて、知らない世界が広がっていたのなら
僕は、胸を張って、言ってみるとしよう
「ハロー」
―――この世界は、美しいですか?
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やさしい嘘で隠したくはなかった
いつだって辛い現実を叫んでいた
君を想って叫んでいた
声が枯れて
喉が潰れて
血を吐いて
それでも、それでも叫ぶことを止めない人
全てはただ一人のため
君を忘れたくない自分のため
君がいた証を遺したら
私が君を思い出せると思った
“忘れたくない”
もう、同じ刻を生きるのは無理だから
君を忘れないために、何度だって叫ぶ
叫んで さけんで 嘆いて
そしていつでも
君にあいたいと 心が叫んで仕方がないのです
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君が僕に“恋”をしてるというのなら
そんな僕を君からを奪ってしまえば、
君の人間らしさが減るかもだなんて、ただの思い上がり
だって君に僕は要らないのだから
視線が交わらないその瞬間
君が求めるのはいつだってひとり
僕らはきっと、ひとつにはなれないんだね
分かっていても、それでも欲しいんだよ
ねえ、君、分かってる?
とんでもなく君が好きなの、分かってる?
欲しくて
どうしようもなくて、
それでも
狂おしいくらいに、君を―――
ごめんね
ごめんね
君が好き
知らない振りは出来ないから、
せめて今だけ、君の隣で笑っていたい
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「死にたい」と泣いた昨日にさよならしよう
自分を極限まで追い詰めて
そうして、やっと見えたものがある
今になって気付いたものがある
ずっと欲しかったものなんて
本当は凄くちっぽけで
「欲しい」と叫べば、手に入ったかも知れない
それでも、やっとやっと気付いたの
教えてもらった
誰よりも大切な君に
「大丈夫だよ」って
安心させてくれる、君の笑顔
それだけあれば、私はどんな時でも生きてゆけると思った
(この小さな温もりの中で 初めて私は息が出来る)
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タイムリミットを定めて
鬼のいないかくれんぼ
砦の中から動けない
隠れているのは私
隠しているのは私の想い
たった一人の君を想って
今日で最後のかくれんぼ
時間が来たら、君にさよなら
怖がりな私は動けない
それでもずっと待っていた
「見つけた」
その瞬間を
たった一人でかくれんぼ
たった一人の郭恋慕
君と、二人で