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花房優希の部屋


[11] 快楽の逃亡者
詩人:花房優希 [投票][編集]

アンタの声を覚えてしまう前に

アンタの声が染み付いてしまう前に

アンタの声を、忘れてしまえる内に


どこか、とおくへ、逃げてしまいたい

こんな、月夜の暁に

つれてって

誰か、さらってよ

痛みを知らない夢の世界へ

天国行きの切符なら持ってるから

だからどうか迎えに来て

最後まで意地悪く足掻こうとする私を

今宵も貴方の腕の中で列車が来るのを待ってるの

ねえ

嘆きなんて要らないからさ

とっておきの喘ぎを与えて



こ の 息 が と ま る く ら い に 。




目を瞑れば3・2・1

とっておきの天国に御招待

2008/04/26 (Sat)

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