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花房優希の部屋


[7] 無限ループ
詩人:花房優希 [投票][得票][編集]

きっと私は眠りから目覚めない

いくら怒鳴られたって目覚めない、夢の世界

まどろみは苦しさを持て余して

淡い浮遊感に酔い痴れる

空も飛べると稚拙に信じてた

それは嘗て夢見たネバーランドのよう

自由な国を求めて駆け巡る

明日はいらない

今日がほしい

願いは儚く残酷で

信じることをしなかったのは

物語の終焉を分かっていたから

寂しんぼうだった私は今でも夢をみる

哀しみに染まった夢をみる

ピーターパンはケラケラと笑った

ティンカーベルは魔法をかけない

それは朝焼けを催すものか

夜明けが直にやってくる

それでも私は目覚めない

永遠の眠りのなかで、乾いた心で笑い続けるの

涙でぼやけた世界を、哂いながら

ずっとね

ずっとね

貴方の声で目覚めるときを、待っていたかった




きっと私は目覚めない

2008/04/26 (Sat)

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