詩人:阿修羅 | [投票][得票][編集] |
こきゅうをくりかえす
こきゅうを、くりかえす よ
あさく 浅く
どこにも酸素なんてない
ずっと
ずっとこきゅう
くりかえすんだ
部屋の隅で
笑う練習をして
出来損ないのいのち
はやく
はやく削れてしまわないかって
こきゅうを くりかえしている
なみだもなにもなくなった
きれいなものなどなくなった
堕ちてゆく自分を
嘲笑って赦す自分
それが
いちばん
楽 だねえ
わらっている
それでも
もういい
いつか這い出るでしょ
自分だけだもの
だからまだ
部屋の隅で小さくなって
こきゅうを
ただこきゅうをして
笑う練習を繰り返す
誰にも
気づかれない練習を
繰り返す
くりかえす
ああああ