詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
風に流るる粉
元は人、であったもの
どうしてこんなにも
脆い
誰かの死でしか
尊さを詠えない
また忘れゆく
人など、そんなもの
涙を流した事であったとて
薄れて消えてゆくから
消えてほしくない
まだ何も知らないから
後悔だけはしたくない
皮と、肉と、骨と
たんぱく質、脂肪、リン、カルシウム
そんなものでしか
構成されてないような
ただの
物質であるはずの誰かを
どうしてこうも
愛してしまうのだろう
計り知れない心
もとより、愛とは何なのか
貴方がいるからあたしがいる
あたしがいるから誰かがいる
輪廻
綺麗か汚いかは知らない
ただあたしはここにいる
あたしとして、あたし、が
生きてたい