詩人:山姫 | [投票][編集] |
君の涙を見るのが辛いから黙っていくよ
会うと泣いてしまいそうだから一人でいくよ
精いっぱいの強がりと笑顔
胸いっぱいの自責と覚悟
面と向かって言えないのが
心残りではあるけれど
「ごめんね」
「ありがとう」
「…またね」
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聞いた言葉 湧き出た感情
過ごした日々 愛したもの
その一かけが 自分を映す鏡になる
受け入れよう
傷つけてきた人との過去を
認めていこう
あの時流した涙や弱さを
それらもいつか 自分を愛おしく映すから
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誰かに送った言葉が糧となり
あの人は生気を溢れさせ 綺麗な花を咲かせた
また別の人には仇となり
毒気を持っていた言葉はその人を腐らせてしまった
落ちた葉が樹には戻らないように
放った一言は取り返しがつかない
また 相手の中で分解されたそれは
その人の糧にも毒にもなる
「言葉」とはよく言ったものだ
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伝えたい想いが大きすぎたから
言葉という形式で送ったけど
あなたにきちんと届いただろうか…
私達はフォーマットが違うからさ
上手く送れていたか心配になるんだ
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あー・・・そこの人間さん
あんまりオイラも説教みたいなことは言いたかないけどね
牙だの爪だの 武器を持たないように進化したくせに
手にはしっかり武器なんか持って
オイラ達どころか人間同士争っちまって
そんなに手が寂しいならドングリあげようか?
それになんだい
頭がよくなるように進化して言葉も覚えたのはさ
もっといろんな気持ちを分かり合うためだろ
それが罵り合ったりバカみたいな事言ったり
そんなに口が寂しいならさ
やっぱドングリあげようか?
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頑張って 頑張って
休みもせずに追い込んで
体も心もすり減らしていくけど
「頑」なに気を「張」ることは
無理をしてるのと一緒ですよ
一息ついていいから
立ち止まっていいから
「頑」強な心体の「張」り切りで
頑張っていきましょ
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私が見ている世界
私の心の中
どちらにも風景があり
どちらにも風は吹きぬけていく
強い風は木々を揺らし
波を立て
どちらの景色も私を
どこかやるせない
ざわつく気分にさせる
いつから荒れたのだろう この景色
いつまで続くのだろう この痛み
いつ止むのだろう この風は
今は今は
この風が痛く冷たく
私の顔を強ばらせるから
いつかいつか
この風が穏やかな凪になったら
うつむく顔を和らげよう
その後出会う誰かのために
この後出会う幸いのために
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経験という土台を根幹とし
笑顔を糧に
涙の雨に濡れ
優しさの光を浴び
私達と言う木は成長してゆく
少しずつ少しずつ
1年という時間をゆっくりかけて
私達は一回りずつ大きくなってゆく
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人は誰しも誰かの傍にいて
木立のように寄り添って生きている
それは世界のどこでも変わらず
大きな森のようにたくさんの命が周囲に育まれている
ならばきっと
天上から見た世界は縁と言う優しい緑に包まれているのだろう
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大層なもんじゃありんせん
そんな邪険にせんといて
あたしゃただのつまらん泣き虫
涙が詰まって出て来んあなたの
ちぃっとお傍にいさせてね
あたしがぽろっと一雫
きっかけ一つこぼすから
つられてあなたももらい泣き
その後ぼろぼろこぼすから
つられてぼろぼろもらい泣き
ぼろぼろぽろぽろり
次第に涙が渇いたら
水分取りにお水を飲んで
その間にあなたの涙を拾い
次のお人の元へ行くから
あたしのことは気にせんといてね
うさぎみたいな真っ赤な瞳で
明るい明るい明日を見ててね