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ふくざわゆいとの部屋  〜 新着順表示 〜


[1098] 「仕方ない」
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

たった その一言が



時に どれほど他人を傷つけているか



どれほど他人を 追い詰めているのか



ねぇ



本当に 「仕方ない」ことなの?




その一言を 放つことで



もう そのことから目を逸らしてない?



「たられば」の話をしたいわけじゃない



他のより良い手段や 効率的な方法が



思いついたワケでもないけど



だけど それでも言いたいのは



その無慈悲な言葉で 片付けて



目を逸らすこと 背を向けること



そんなことは 誰にでも出来る



そんなことを 望んではいない



相手の痛みが 分からなくても



せめて なにか掴もうと



意図することを汲もうと




察したり 寄り添おうとする



思いやりの気持ちが あってもいいんじゃないかって…





「仕方ない」



ある意味 便利な言葉だね



前を向いていそうに 見えて



その一言は「諦観」している



「受け入れている」とは



その時 ボクには聴こえなかった



2015/09/01 (Tue)

[1097] 
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他人に心 傷つけられて


他人に気持ち 踏み躙られて



それでも その相手を



恨むことも 憎むことも



出来ずにいる



約束や目標 ある程度決めた



そういった目的へ お互いが



目指して歩んでいるものだと思っていた



けれど 実際は



その方向へ向かって 歩いているのは



ボクだけだった…




悔しかった 苦しかった



キミの中で ボクはもう



要らないんだと悟った



「傷つき返してやる!」とか



「同じ痛みを思い知れ!」だとか



そういう ある意味



訴える力や 反発する熱さえ



失った



相手に 何も感じなくなった



相手にとって 自分がいかに



「価値のないもの」なのかと



だから「裏切られる」のだと



「平気で」傷つけられるのだと



知った



怒りや哀しみ そういったものや



涙の一粒も 流れやしない



むしろ なにもかも



もう どうでもよくて



その出来事に 向き合うことも



誰かと深く 関わりたいとも



思わなく 思えなくなっていっただけ




なにも感じない 相手も見えない



静かに 自分を閉じていく



二度と 届かないほど離れていく



まるで すべてが他人事のように

2015/08/27 (Thu)

[1096] 
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誰かに



「好きだ」と 「必要だ」と



「生きていて欲しい」と



言われて初めて



生きていける気がする…

2015/08/06 (Thu)

[1095] ボクといて
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誰がボクといて 心から



「楽しい」と笑うの?



…わからない だからいつもピエロを演じて



誰がボクといて 「ありがとう」と言うの?



…わからない むしろ



それが当たり前なのか



そんな言葉も貰えやしない



欲しくて 親切するわけじゃないけど



叶うなら 気持ちを伝えてほしい




誰がボクといて 「幸せだよ」と微笑むの?



…わからない この先



そんな女性に出逢えるのかすら



疑問より不安 通り越して諦念…




誰がボクが死に 「哀しい」と涙するの?



…わからない この命に懸けて



精いっぱいのつもりでも なぜか



誰も本当の『ボク』を 見ていない気がして…






どうして 誰かを大切にするの



こんなに難しいんだろう…




どうして 誰かに大切に



ボクは 想ってもらえないのだろう…




2015/06/21 (Sun)

[1094] ミルフィーユ
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何度も言われると



「好き」が 軽く思えてしまう



そう言う人がいるけど



ボクは いつ死ぬか分からないし



もう 誰も失いたくない





伝えることのできるうちに



可能な限り 伝えていたいから



届かなくても 叶わなくても



そのひとつひとつを 積み重ねてみてる



それが たとえ あなたの中で



全部 残っていなくても





忘れないでいてくれたらいい



時々 思い出すくらいでもいい





あなたが生きた



かけがえのない この人生で



少なくとも たった一人でも



あなたを心から 愛する想いで



「好き」だと 言い続けた



そんな奴がいた ということ



あなた自身でも 気付かないほど



心の片隅に そっと



しまっておいてくれたら



それだけで ボクは嬉しいんだ




あの日 食べたケーキのように



2015/06/12 (Fri)

[1093] 代涙
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ねぇ どうして?



分からない…



誰かの哀しい声を 聴いていると



この心に浸みてくるの



哀しいことを 勇気を出して



打ち明けようとしている



相手の痛みが 分かるわけないのに



直接 心に入り込んでくるの




今 目の前で語ろうとしている



あなたよりも 先に涙が



言葉を 選びながら



伝えようとしてくれている



あなたよりも 先に落ちてゆく



いったいなにが そうさせるの?



表情?雰囲気?思念?



まるであなたの 痛みそのものを



見てきたかのように



私が 体験したのではないのに



静かに涙が 頬を伝って



いったいなにが そうさせるの?



この涙は 違う



私のじゃない



それなのに どうして



私 泣いているの…




2015/05/13 (Wed)

[1092] Complex Woman
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ごめんなさい



「いい子」にするから



ごめんなさい



「普通」じゃなくて



「まとも」じゃなくて



ごめんなさい



「周り」に付いて行けなくて



ごめんなさい



ごめんなさい



何度も心折れて 遠回りを繰り返して



迷惑ばかりかけて 文句ばかり言わせて



ごめんなさい



「頭おかしい」って思わせて



言われたとおりに 動けなくて



ごめんなさい



ごめんなさい



面倒かけて お金も用意出来てなくて



ごめんなさい



なんの取り柄もなくて



ごめんなさい



役に立てない「クズ」で




ごめんなさい



ごめんなさい



生まれてきてしまって



ここまで生きてしまって



ごめんなさい



ごめんなさい



他になにもなくて



魅力のカケラもなくて



ごめんなさい



だけど もう他に わたしにはなにも



ただひたすらに 謝ることしか



ごめんなさい



早く痩せない「デブ」で



化粧でも隠せない「ブス」で



ごめんなさい



ごめんなさい



コンプレックスしかなくて



ごめんなさい



ごめんなさい



一緒にいても つまらなくて



ごめんなさい



ごめんなさい



だけど こんなワタシだけど



それでも



どうか 見捨てないで下さい…

2015/03/01 (Sun)

[1091] 空っぽの心
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なんの取り柄も 価値もない



処世術さえ知らない



他人と上手に話せない



ホントは触れて欲しいくせに



本音は 誰かに触れたいくせに



面白くもない話を 誰が聞いてくれるのか



自分の話に 誰が立ち止まり



耳を傾けてくれるというのか




楽しませてあげられない



笑わせてあげることもできない




だからか 自分も上手く笑えない



誰もいない部屋で ひとり



落とすのは 涙ばかり…



「きっと心ごと壊れてる…」



ねぇ



一緒にいて 誰が喜ぶの?



一緒にいて なんになるの?



ほら また逃げる



刃へ逃げる



涙の代わりに 血を流そう



血を流すことで 涙を止めよう



嫌 逃げる



「今」から 逃げる



肌から滲む 赤



みんなと同じ赤?



それさえ どこか汚れて見える




こんなはずじゃないと…



苦しいんだろうか



こんなことを 繰り返す先に



待っているのは 虚無の日々



あの頃と同じ それでいいの?



痛みに慣れて 分からなくなって



少しずつ 失われていく



増えていく傷と引き換えに



なにも感じない 空っぽの心




2015/02/23 (Mon)

[1090] 傷だらけの翼
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この地上には 苦しいことが



つらいことが たくさんある



そこから逃れて 自由になりたい



縛られない はるか遠くへ



羽ばたいていきたい 空の向こうへ



汚されてしまった



上手に 広げることもできない



願うなら 白いままでいたかった



心も カラダも そして翼も



「純粋」という透明な



清廉な 白でいたかった



そしてそれを 保てるほどの強さが欲しかった



自分を誤魔化して 周りに合わせて



上から塗り直したものじゃなく



生まれたままの 汚れのない



真っ白なままでいたかった




世界が 美しくないものと知っても



卑劣な奴らに 傷つけられても



それでも なお…



もう飛べない 空への憧れ



2015/02/23 (Mon)

[1089] Not a doll
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そこに 愛はあったのだろうか



嫌いだから 離れるわけじゃない



今でも 想わない日はない



けれど



あなたとこの先 一緒にいても



暮らせたりするわけじゃない



そこに 希望や夢はない



1年間 賭けてきた



いや 懸けてきたんだ



短い? でもね



ボクには長くつらかった



それでも 辛抱し続けた



その中で やれるだけのことをやった



ずっと あなたの決断を待った



けれど なにも変わらなかった



いや 変わらないことをあなたは望んだ



だから ボクは出ていくよ



あなたの元から 離れていくよ



ここにいても 何にもなれないから




自分がピンチな時だけ 縋って



ボクがピンチな時は 見捨てた



それは 「利用」



人を「道具」にした行為



自分さえ助かればいい人



仕事や都合のいいわけ



仕方ない事情があったにしろ



その後 ケアやフォローもない



結局 自分しか見えてない人




心を 踏みにじられたまま




そばにいても中途半端 成長しない



ずるずるとこの関係を 続けたくはないから



人生で一度の10代は 失意と挫折の中にいた



そこから立ち上がった



この20代まで 無駄には出来ない



あなたに 選ばれなかったのなら



あなたのそばにいる必要はない



ボクは あなたの寂しさを



埋めるための 「人形」ではないから



あなたの都合のいいように 扱われたままでいたくない



ボクは ボクのために生きるよ



心から必要としてくれる人の元へ行くよ



もう誰にも 振り回されたくない



ボクを「利用」して欲しくない



ボクは ボクの意志で生きるよ



本気で想ってくれる人と歩くよ



おめでとう



ありがとう



さようなら

2015/01/02 (Fri)
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