詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
誰も 暗い話には興味ないもの…
心の傷は すぐには癒せない…
だから苦しい 聞いて欲しい
何度も思い出してみては
言葉を選んで 伝えようと
ただ 分かって欲しくて
吐き出そうと 試みるけど
その度に
人が自分から 離れていく
周りが私を 避けるようになる
幾度もあった そんな経験が
打ち明ける勇気を 奪っていく
新たに 寄って来てももらえないから
むしろもう 独りでいいよ…と
諦めた気持ちになってしまう
自分中心な他人ばかり
「相談乗ってよ」「ちょっと聞いてよ」
あなたたちが そう言ってくるから
その時は私なりに だけど真剣に
こちらとしては 対応したのに
私からの愚痴や相談は
まるで誰も 聞いてくれない
だから 時々思うんだ
私を さらに苦しめてるのは
私を 孤独に追い込んでいくのは
人の話に 聞く耳を持てない
自分さえよきゃいい 恩知らずな
あなたたちなんじゃないかって
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良心が言う
「これは違う」と
叫びたい
「だれか助けて」と
けれど その声を上げても
いつもそばには 誰もいなくて
独りで ずっと震えているだけ
周りは 見て見ぬフリをするだけ
そんな日々が 続いたからか
いつの間にか 心の中の
声を上げることさえも
そのうち 忘れてしまって
街に呑まれて 群衆に紛れて
モノクローム
こうして また1つ
声が 消えていくのね…
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私の心配は
余計なものなのだろうか
一晩 連絡がないだけで
不安になってしまう
こんな気持ち イヤ…
心が ざわざわする
お願い
どうか 無事でいて
何事もなく 帰ってきて
あなたを 失いたくはないの…
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大空に憧れてた
あの広い世界へ はばたいて
太陽の下 出て行きたかった
けれど いつの間にか
ついていけなくて
魅力を持った
みんなが 輝いて見えて
いつしか光を 遠ざけいった
白い鳥にはなれなくて
笑うことや 泣くこともなく
そうして 闇に紛れていった
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寂しさを埋めたくて
気持ちよさに流されて
本当は よくないことだって
お互い 傷つくだけだって
心は 知っているはずなのに…
ただ 穢れていくだけかしら…
迎える朝は 虚しいものね
愛情のカケラ 1つも
そこでは 感じられないのだから
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「心ない謝罪に
なんの意味があるの…?
あなたは謝っている「つもり」
でも
誠意を感じられないのは なぜ?
言葉だけ言えばいいってものじゃない
自分がされたら どんな気持ちか
少しは考えられなかったの?」
そんな問い詰めたい気持ちを
ぐっと堪えて 胸にしまって
「大丈夫」「気にしないで?」と
ヘタな芝居で 誤魔化してみせる
許せる心は 寛大で
とても立派かもしれないけど
無理して 涙も流せないまま
心は 傷つけられたまま…
あなたは
そのことに気付いていますか?
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この人なら 信じられると
心開いても いいのかもしれないと
甘えたくて 手を伸ばしてみた
抱きしめてくれた その人は
いつも温かくて
そのときは 気付けなかった
そのときは わからなかった
私よりも もっと深い傷を
心に負っていたことを
苦しい思いをしたからこそ
他人の痛みが分かるからこそ
あなたの眼差しが 誰よりも
優しいんだってことを
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あなたが好きなのは
私のごく一部
例えば 声だったり
胸だったり 顔だったり
それが 私を知る 好きになる
キッカケに成り得たなら それでいい
けれど
そこから あなたの中で
創られていく イメージ
あなたの思い描く 理想と
私は 別の女性なのに
なぜ あなたは否定するの?
なぜ あなたは強要するの?
好きなあなたの願いなら
叶えてあげたい気持ちもあるけど
私は 人形や奴隷じゃない
…植えつけられたりしてないよね?
ねぇ
私自身を 本当の私を
その眼は 見つめてくれないの…?
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
キミは
毎年 この時期にだけ
それも ただひたむきに
他の花なら 閉じてしまうのに
冷たい雨の中 咲き誇る
その姿は どこか輝いて見えるんだ
傘の中 俯き歩く人々を
まるで 励ますかのように
びしょ濡れになりながら
色鮮やかに 咲いて見せる
世界は 悪いことばかりではないと
語りかけてくれてるかのように
不思議と 元気を与えてくれる
キミにきっと そのつもりはないだろうけど
憂鬱な気分を和らげてくれる
ありがとうね
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知っているんだ
キミにとって 今
本当に必要な存在は ボクじゃない
恐らく
欠けてしまった心の隙間を
埋められるのなら 誰でもよくて
ざわめくように 揺れる気持ちを
早く落ち着かせたいだけ
それでも
そうだと分かっていても
なにも言わず
キミから離れていかないのは
結局 ボクの弱いところだね…