詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
散っていった 魂が
そっと 空へと帰って
暗い闇を 静かに照らして
私たちを 見守ってくれている
忙しさに 振り回されて
俯いてしまいそうになるけど
もう そばに寄り添うことは
叶わなくなってしまったけれど
見上げれば ほら
いつだって そこにいてくれる
時々でいいから
気付いてあげて欲しい
月日が幾つ 経ったって
あなたは 決して独りじゃないよ
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月が白く 闇を照らす夜
眺めていると なんだか
1つの鏡のように見えて
なにか 問われている気がして
静かで やわらかいその光は
心の内側へ 射し込んでくる
「自分に 嘘をついていませんか?」
ボクはそれ以上 真っ直ぐに
見つめることが出来なかった…
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人の心のかたちって
ホントは マルでもハートでもない
まるで パズルのピースのような
デコボコしていて はまらなかったり
どこか 欠けてしまっていたり
きっと ひとつひとつ
人の数だけ それぞれの形があるから
みんな バラバラで みんな 違う
だからこそ 一瞬でも
分かり合えたり 分かち合えたり
共感したり 共鳴すると
なんだか 嬉しくなるんだよね
みんな違って 当たり前なのに
誰かと なにかを共有できるって
とても素敵なことだよね
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例えば
携帯電話が スマフォになって
自動車が 給油から充電になって
そのうち
新幹線より 速い乗りものができて
どんな病も治せる 細胞が役立って
今までの時代より もっと
進化した社会になっていくのかな
人の心が読めてしまう そんなものまで
これから先 造られてしまうのかな
でも きっと
どんなに 社会が進化したって
どんなに 科学が進歩したって
ボクとキミのように
相手を想う
目には見えない
二人の距離を 詰めていくには
二人の間を 埋めていくには
お互いに 想いやり
心を打ち明けて 気持ちを感じて
二人が 歩み寄っていくしかないよね
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周りに 迷惑をかけないように
大人の言うことを素直に聴く
「ごめんなさい
もう ケンカはしません
いい子になります」
だから お願い
父さんを 母さんを
悪く言わないで…
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ホントはさ
カッターなんかじゃなくて
あなたの手を 握っていたいのにね…
恐くて 痛くて
上手に切れない
いや ホントは
切りたくなんかない
だからこそなのか
震えてる
この手を優しく 包み込んでほしい
傷ついた心ごと 温めて欲しい
そしたら きっと
もうこんなバカなこと
卒業できると思うから
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「優しいね」と あなたは言う
違う 違うの
誰にでも ここまでしないわ
あなたのことが 好きだから
あなたのために 出来ること
私が あなたに出来ること
他に 見つけられなくて…
ホントはね
あなたの苦しみを 味わって
「独りじゃないよ」と慰めたい
あなたの痛みを 体感して
「大丈夫だよ」 と励ましたい
言葉や 文字並べるだけでは
物足りないと思うから
声をかけて そっと
包みこんであげたい
けれど それが出来ないから
今は離れてて 出来ないから
こうして ただ待っているだけ
あなたのために 出来ること
いや むしろ頼まれてもいない
私が 勝手にやっているだけ…
私には 他になにもないから
わずかでも 私に気付いて欲しくて
ほんの少しでも 気に入られたくて
いつになるか 分からないのに
いつまでかかるか 分からないのに
いつも頑張っている あなたに
「おかえりなさい」 と言いたくて
「お疲れさま」と伝えたくて
送ったメールが 返ってくるのを
あなたが 無事に帰ってくるのを
こうして待ってる 晩秋の夜
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酒やドラッグに
逃げることも知らず
誰を頼ればいいのかすら
分からなかった…
言い出せずに 抱えこんでいた
ホントは早く 楽になりたかった
泣いて叫んで 疲れて眠って
優しい温もりに 包まれて
目を覚ましたら また次の日から
心から ありのまま 大きな声で
みんなと一緒に バカやって
笑えるように なっていたかった…
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涙と笑顔
それは
食事や睡眠と
同じくらい 大切なもの
欠いては 生きていけないもの
だから 泣いたっていいんだよ
カッコ悪いことなんかじゃないよ
日頃 頑張っている自分自身を
そろそろ どこかで休ませてあげて
誰にだって 弱いときはあるし
寂しいときは 甘えてもいいから
次 思いきり笑うためにも
新しいキミに 出会うためにも
泣くことは必要なんだ
意味のない涙なんて ないから
おいで
泣き疲れて 眠るまで
ずっと キミに寄り添ってるから
冷たい夜が 明けるまで
そっと キミを抱きしめてるから
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今でも あの時のこと
覚えている
キミは 少し恥ずかしそうに
それでも 精一杯の勇気で
「好き」だと言ってくれた
イジメられっ子だった ボクは
片思いでもいいからと
そっと温めていた気持ち
キミに告白されるまで
両想いだなんて
思いもしなかったんだ
初めて 言葉を交わしたのは
まだ暑さの残る季節だったね
それでも キミを好きになるのに
時間は かからなかったんだ
優しくて 明るくて
踏み出すことを 躊躇うボクに
いつも 背中を押してくれて
そんなキミが 大好きだった
メールや電話 交わす言葉も
その内容が くだらなくても
その時間は いつも楽しかった
今日がなんの日なのか
何年経っても
忘れるなんて 出来ないよ
どうしようもならない
現実に 心を引き裂かれた
キミは 変わり果てた姿で
それでも 懸命に呼吸していた
だけど 7年前の今日
静かに 息を引き取った
この世界から旅立った
「さようなら」と 言うこともなく
もっと「好き」って伝えたかった…
「なんで?どうして?
キミなの…」と震えて
涙 止まらなかった…
神様を恨むような 思いだった
やり場のない 怒りや悔しさ
キミがいないという 事実と虚しさ
何度も「キミを返して」と叫んだ
その祈りも願いも 届かなかった…
ボクの人生が 変わった日
キミの人生が 終わった日