詩人:フィリップ | [投票][編集] |
手を伸ばした瞬間
世界は透き通っていった
未来へと投げられた
青色のボールは
水平線を走りながら
太陽に恋をして
空に溶けた
ほどよい深度では
空に憧れる魚たちが
屈折した光の波に
飲み込まれながら
個性を際立てている
クリアな光景はいつも
僕の周りのそこらじゅうに転がっている
そのうえ
透き通っていく世界は
僕を含める
あらゆるものを取り込み
色付いていく
クリアな部分など
もうどこにもない
僕の指が
瑞々しい思い出に触れ
水中では新しい世界への
クリアな調和が始まる
まるで
時期が来たかのように
水面でも水中でも
波紋が溶けていく
世界の息吹と
僕の鼓動と一緒に