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フィリップの部屋


[243] フィート
詩人:フィリップ [投票][編集]

深海に揺れる
光の中に
ダイブして
太古の恵みを
少しでも、と
漂ってみた


屈折する視界
その角度で
僕の感覚が
音を立てていく


満員電車の轟音と
微かな空白に
シンクロする
音の無い
セレナーデ

同調する僕の指は
風が吹くように
海が凪ぐように
数万フィートの高度で
星を数えている


冷えた爪先は
ただ
明日だけを見ていた

2007/10/24 (Wed)

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