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フィリップの部屋


[291] ピース
詩人:フィリップ [投票][編集]

電話を切って
まだしばらく二日酔いだった


渋谷のイチマルキュウあたりで
革命とはなんぞや、とか
世界のチョウワがうんぬん、とかやらを聞かされた
だが生憎僕には
あんまり救われる話ではなかったわけで
ただ、あまりにポジティブだった


よどんだ空気を吸いながら
タバコに火をつけている
こっちの空はよどんだままだが
あっちの空は晴れているって
一人で信じているから



口の中でそっと
ピース、と呟く

その瞬間にさえ
僕はニンゲンと
出会い直していた

2008/03/28 (Fri)

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