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是清。の部屋


[105] 壱・寂しいこころ。
詩人:是清。 [投票][編集]

誰も居ない家の
誰も居ない部屋で
誰も居ない町の
誰も居ない酒場で
誰も居ない世界の
誰も居ない家で

やつと僕にも解つたよと何時か嘲笑つた感情に今苦しむ君に苦しめられてる誰も隣に居ない事より隣のひとが遠い事が何より辛い確かめられないことが辛い

繰り返さう 安つぽい文字の羅列
まさか僕が嘲笑つてゐた僕が今

君が居ない家の
君が居ない部屋で
君が居ない町の
君が居ない酒場で
君が居ない世界の
君が居ない家で

苦しい苦しい切ない辛いとのた打ち回つても君は遠い遥か遠く空の下途切れる報せが僕の寂しい寂しいこころに黒雲を齎す未だ晴れぬ薄曇

君が居ない家の
君が居ない部屋で
君が居ない町の
君が居ない酒場で
君が居ない世界の、
意味が無い世界で。



2004/04/26 (Mon)

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