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是清。の部屋


[106] 弐・進まぬこころ。
詩人:是清。 [投票][編集]

壊れさうな、
壊されさうな明日は又虚勢を張つて微笑む
何段か昇つた階段の途中で
今現在の僕と過去のぼくは立ち止まり
何も生み出さない昨日と謂ふあしたに留まり続ける


計り知れない過去と現在と謂ふ連なつた遺伝子の崩れ落ちる音がする
誰も認める事の無かつた昨日何にも動かされる事の無かつた今日に穿つ楔

壊される事を望んでゐた今日を記憶の絶壁から突き落として明日への再生を図る

やさしすぎるうたに進まぬこころ。
甘やかしてばかりの自身、入水。

2004/04/27 (Tue)

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