詩人:清彦 | [投票][編集] |
過ぎた 話さ
遠くかすむ 景色のように
ぼやけた視野で眺めてる
おぼろげに交錯してる
人は痛みを強く記憶する度
大人になっていくんだろう
それでもあの時の歌声は
真実さ
嘘なんか無い
誠の叫びさ
あなたの体温が
忘れられなくて
涙をたまに流すのさ
ただ生きて行く事だけが
全てじゃないと
この熱い涙が
物語ってるんだろう
繰り返し
降り注ぐ雨みたいに
僕は時々叫びだすだろう
このメロディ
どこか懐かしい音
記憶に響き
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何度繰り返し傷ついて
何度繰り返し傷つけて
生きてきたのだろう
この身体中傷だらけで
海面に足を踏み入れただけで
焼ける程あちこち痛い
この空の光すらも
届かない程深い場所に
大事な物があるんだ
息を止めて痛みを
我慢してみても
少しも潜れないや
無性に
怖くなってきたんだ
あなたが
哀しみや
絶望や
こんな僕を
あなたが
忘れる事が
そして僕は
時々こうして
海を眺めているよ
潮風で身体中の傷を
ヒリヒリさせながら
こうして
海を眺めているんだよ
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貧乏だって
独身だって
惨めだって
笑われたって
指差されたって
俺は俺のまま死にたい
俺をつき動かすのは
いつも怒りだ
叫び 怒り 嫌悪して
感覚を研ぎ澄まして
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悲しい言葉
苦しい日々を
皮肉に変えては
退屈な時を埋め合わせてる
僕が発するジョークや
時々ウケる笑い話は
醜さを加工した
使い回しの玩具さ
本当は笑えない事ばっかだ
油断したら
吐き気に襲われるけど
痛みにも慣れてしまったようさ
空に太陽
気が遠くなる程
青い空に晒されたら
まるで茶番だね
僕らが語る事など
ピエロにさえ
なりきれないというのに
バカバカしく生きてみようか
流離の雲みたいに
たまには
涙を流したり
しながら
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小さく微かでも
呼吸を続けてる
どんなに寒い夜だろうと
息をし続けるんだ
目の前が突然
暗闇に覆われても
鼓動を聞きながら
歌い続けるだろう
炎は例え僅かでも
確かに暗闇を照らす
赤く切ない程熱いのは
儚い夢だから?
本当に悲しいのは
全て消えてしまう事
歌声は止まないだろう
その
終わりを迎えるまで
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うわあ
音楽はいいな
耳から入って身体中
這いずり回る
彼等のメッセージ
聴き過ぎて
効き過ぎて
危機過ぎて
声に出来ないで
喉を強くかきむしる
壊れそうで実は
既に壊れてる
俺の心臓
波打つバスに乗っかって
飛び出したいのに
発言が怖い
行動が怖い
指差されるのが怖い
っていうか俺まともじゃない
何も歌えない
叫べない
うなずきながら
聴いているだけ
語れない
見せられない
心地良い音を選んで
合いの手を打ってるだけ
しょーが無いでしょー
しょーも無いでしょー
語る 語る 語る 語る
俺が送りたいメッセージなんて
あいつら勝手に理解出来るさ
やっぱりもう歌えない
テーマが無い
じゃあ聴くしか無い
消えちまったよ
あなたと
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僕が探してた歌は
こんな歌じゃない
偽善や卑屈の塊でも
強く芯のある歯ごたえだ
誰が何を叫んだ
もう時代は語れない
嘘で塗りつぶした
似た模様ばかり
本当は俺らのせいさ
選べないはずの選択肢
世の中に甘えてきたんだ
時間ばかりを過ごして
疑問を抱かずにいたんだ
だから削れ
削れ
被った殻を削れ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
重たい瞼を無理に開き
動物から人に変わる瞬間
本能を理性で操る瞬間
今日も朝から脳が否定してる
反乱期はいつやってくるのさ
いつまで此処でもがいてる?
闇雲にうだうだ
叫んでみても
悔しさ 怒りは
全く収まらない
過去の俺はとっくに死んだ
巨大な怨念を遺して死んだ
レクイエム
どんな歌ならば
呪いは解除出来ますか
女!
男!
セックス!
欲望!
愛!
笑っちまう!
歌を歌う人間ならば
惨めくらいが調度良い
激しく沸く怒りを
ぶちまけてみよう
絶対忘れないように
気概を貫くように
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僕がどんなにあなたの事が好きでも
それはとっても無意味な事だ
少なくとも願望や願いは儚く
砕け散ってしまうだろう
僕がどんなにあなたの事が好きでも
それはとっくに無意味な事だ
ましてや愛してるなんて絶対に告げられない
せめて見届けるくらいが精一杯さ
僕がどんなにあなたの事が好きでも
あなたは僕を愛せはしない
あなたが生涯を誰かと共に生きて
僕はいちいちそれに構っていられない
時間という
圧倒的な壁を目の前にして
絶望どころか
唖然としちまう
そうだ
感情なんか
いやそれどころか
この世の全てが
時間の流れで
変わってしまう
そう思えば少しは楽になれるだろう
そして
僕がどんなにあなたの事が好きでも
それは空の如く漠然とした事だろう
青空はやがて夜になって雨が降って
だけどそれがどうした
僕がどんなにあなたの事が好きでも
それはとっても無意味な事だろう
僕がどんなにあなたを愛しても
だけどそれがどうした
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混沌の涙さ
生きていればそりゃ
色んな事があるんでしょう
少しだけ解放してやるように
心も身体も預るんだ
このメロディ
星が綺麗だよな
確かにさ 綺麗だけれども
ずっとそんな事より
あなたに夢中だった
胸に穴が空いた
呼吸を深くする度
ふと思い出す人
きっと優しさに包まれて
暮らしている事だろうと
許すみたいに頷く
同じ毎日に包まれて
平穏に暮らしている
時間がどれだけ流れても
思い出が残っている
なんだか
思い切り泣いてしまいたいな
わけもわからず理由も無く
混沌の涙さ
生きていればそりゃ
色んな事があるんでしょう
少しだけ解放してやるように
心も身体も預るんだ
このメロディ