詩人:清彦 | [投票][編集] |
しおりを挟んで
息を止めるように時間が止まる
ここから先は
語るべきじゃないと
君の中で そっと
僕の役目が終わったようで
僕は全てを瞼と閉じる
何も無かったみたい
まるであの空は
何処へでも行けるはず
行けるはずなのに
踏み出せない
ここから動けない
どうすればいい?
君に聞きたくて仕方ない
終わったはずの自分を
信じたくなくて
突き飛ばされてもいい
背中を押してくれ
君の指した指が
確かな道標
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光を映し出しているような
闇を閉込めるような
外の陰
窓の淵
埃を指で拭き取る
ごまかし続けて
生きてるのか
憧れにさえ顔を逸らして
周りの雑音を
払う術ばかり身に着いて
これじゃ確かな叫びも
聞こえない
大きな声で
深く胸の底から
歌いたい
詩人:清彦 | [投票][編集] |
コードは常に単純に
しかしテンションを持って
転調感で緊張感を宿して
溢れ出すリズム
細切れに刻む
歯切れ良く
煩悩を消し去るのか
もしくは全て煩悩か
詩も無しに
感覚だけに
全て狂う
だけど
ズレてるよ
他人との感覚も
おい まさか リズムさえも
たまに高揚感に任せて
自分ごとぶっ壊したくなる
ああ
なあ
生き方
こんなんで
いいの?
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優しさ
愛
思いやり
「一番大切なのは…」
あの手この手で
道徳を押し付ける世間のさ
偽善者の言葉を聞くと
その…思わず…笑っちゃうブフッ
いや、失敬
解ってはいるんだよ
確かに人間は基本的には
社会的じゃなきゃね
弊害が多すぎる
だけど
マッチョマンが全力で暴れたらどうするよ
イケメンとブサメンの人生の違いはどうなってんだよ
自分が間違って人を殺した時どうすると思う?
ジョンレノンが歌ってた事はいったいなんだったんだよ
世の中は
不満と欲求に溢れていて
豊かさはいつだって
武器によって保たれて
戦う相手が猛獣から
人に代わっただけで
ほらみなよ
大袈裟な言い方するけど
世の中はいつだって
誰かを不幸に陥れる
"我"
で溢れてる
豊かな国に恵まれて
甘っちょろい教育受けて
生かされてるけどさ
捨てろ!!
しょーもない口合わせは
突っ走れ!!
自分の幸せのために
常に誰かを殺す(くらいの)
気持ちで在れ!!
詩人:清彦 | [投票][編集] |
無垢な瞳を見つめていた
深く沈んでしまうようで
呼吸は苦しくなるばかり
君が嫌いになりたくなるのは
自己嫌悪と同じだったさ
昔受けた傷が覚えてる
痛みが震えだしてる
言葉の意図が絡み付いて
上手く伝わらない
あの時 解ってもらえなかった
あなたが欲しかった
遅過ぎるっていう理由だけが
胸の奥で響いてる
離れて行ったのが
全てじゃないと
解って欲しかった
あなたが最後の瞳で
訴えてた事
今でも
解らないままさ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
重たい身体に
纏わりつく俺自身
意味など必要無いのを
知ってるくせに
弱さなんかを盾にして
姿が見えないのをいい事に
全て解ってるように嘲笑う
あんなに望んだ事を
何故こんなにあっさり
諦めてしまってるのか
暗闇をあんなに怖がってたのに
慣れちまったら今度は
僅かな明かりさえ
疎んじてしまう
たった一度湿気った木の如く
もう火が付く事は無いのか
記憶の中で揺らいでるのは
おぼろげなお前の影
熱く
遠く
眩しく
強く
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例え話が上手なあなた
求めた物をこねくりまわす
神経が司るみたいに
あなたの言葉には魂が宿っている
俺が劇場を離れる時
この冴えないモノローグに決着を付けよう
ところが舞台裏にはいつも
次の欲望が控えてる
無様な感情の姿も
終わってみれば
見解次第で
真実では無い
でも嘘でも無い
白黒写真を
色付けてゆく
詩人:清彦 | [投票][編集] |
メッセージなんか
なにひとつ無い
伝えたい人も
何処にもいない
いつからか
傍観を決め込んだ
地蔵のように
悟れるただの石さ
世の中の不満も矛盾も
それなりに
皆解って暮らしてるから
ロックなんて
この国には無かった
怒りさえも
滑稽に映るほど
歌ってみよう
意味も無い
ただ消化されるだけのメロディを
ただ歩いて行く事と
何が違うと言うのだろう
もう叫びしか出せない
意味のわからぬ
沸き上がるこの衝動を
ただ生きる事と
何が違うと言うのだろう
詩人:清彦 | [投票][編集] |
きっと不完全だから
何もかも面白い
当たり前だ そんなこと
目茶苦茶な奴ほど
世の中を知ってるのはよくある話
揺れて 揺れて
あちこちどっち
そっちこっちどっち
理詰めのロマンも
振り切る勢いで
届きそうにない手を
伸ばして跳ぶんだ
自由なんかそこら中に転がってる
探すほど我を忘れて
立ち止まったのに
もう 今じゃ
嬉しくて嬉しくて
仕方ない
詩人:清彦 | [投票][編集] |
可愛い君がさ
やっぱり退屈そうにして
そこに座っていたんだよね
もう遠い過去
時間軸ってのは
実は相対的らしいんだけど
どうしても
呆気なく絶対的だ
理屈だけ知ってても
僕らには意味が無いよね
大好きだった君には
もう
会う事さえ許されないんだ