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清彦の部屋  〜 投稿順表示 〜


[51] 何も語らずに
詩人:清彦 [投票][編集]

目を開けたら 何処へ向かおう

もう 終わったんだね

見上げたまま 深く呼吸をして

「わかったよ。」って 頷いた



何もわからないような顔で

僕を見下ろした月

まとわりつく風を

振りほどいて 歩きだせそう



たとえ滲んだ景色が

僕を惑わせても

たとえ

過ちの中で 生きていたとしても

全て許したような 空

この空


振り返ったとしても

僕は歩いていくよ

2012/09/11 (Tue)

[52] どこ吹く風
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行き急いでたわけじゃないけど

何処かあの海は随分遠くなってしまったね


振り返るともう あの笑顔は

幻だったのかもわからなくなってる



雲が流れて千切れて

離れてく 離れてく

いつだって風は気紛れに



迷ったとき 全てが違う気がして

立ち尽くした

つま先ばかり見て歩いてたけど

あの頃に帰るような青空

ひとりだって

何を無くしたって


2012/09/13 (Thu)

[53] 異次元
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青と紫と変色していく感覚

繰り返される音、声



まさかさっきも同じように



ここは何処なんだ

呼吸だけが生きてる証

自我など無い

今 ゆっくり繰り返されるこれこそ全てなのだ


気付くほど絶望は増す

これは何回目だろう

ここは何周目だろう


こいつが誰なのかはわかっている

だけど何もわからない

喉が渇いていく感覚が

血液が流れる感覚が

時間など存在しないのだ

全てはこれの繰り返し


終わらない悪夢

謎が解ける度 恐ろしくなる

たどり着きたくない結末

だけど戻りたくない


あはは この音はいったい何回目だ

そうか 死ぬ事も許されないのか

さっき始まったはずの世界が

こんなにせまっくるしいなんて


死にたい 苦しい

苦しい もう死にたい


あ、わかった


まさか まさか いやまさか

これじゃ さっきと 同じように




2013/02/12 (Tue)

[54] キューブ
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その知恵の輪を解くとき

手応えは妙な感覚で捻る

全ては考える事よりも

感じる事が重要だったりして


二足歩行で進む時

僕はバランスを崩したりはしない

全ては体が覚えている

神経に身体を預けてれば良いんだよ



うっとおしい事は

もう考えなくて良いんじゃない?

頭をいくら整理したって

すぐに散らかって

矛盾は入れ替えられなくって


僕らは三次元さえ理解してなかった

時間は時計回りに一方的なだけだ

このたった六色の箱形のパズルは

どうしたって自由に操れないままさ



このまま全てを眺めていよう

風の肌触りをもう疎んじたりはしない

君に触れたくて仕方ないだけで

世界はもうこんなにも美しい

2012/09/26 (Wed)

[55] 永遠なんて無くて良い
詩人:清彦 [投票][編集]


何の変鉄も無い

言ってしまえば

“窮屈な日常”に

ただただ

僕らしく在ろう


そんな事だけで

ただそれだけで

こんなにも素敵なんだ


時計を見たら

感じたように時が経ってる

それはとても素晴らしいのだ


2012/09/26 (Wed)

[56] 空虚
詩人:清彦 [投票][編集]

ああ もう全てが

鬱陶しい

経済や戦争に自然の脅威

わからなくなるじゃない



煩わしい

邪魔くさい事ばかりさ

思想も自由も煩悩だ

鏡ばかり覗いてるみたい



値札剥がして並べてみろ

着回しは自由になるぞ

本当の事なんかいつだって

どうだって良いんだ


わかってるさ あらゆるそれが

空虚だったって

僕は夢の中で夢を見てる

もしも 覚めて外が雨だって

それこそ もう どうだって良い事

2013/02/11 (Mon)

[57] 羽根
詩人:清彦 [投票][編集]

血と罪 背負っている

広げたら羽根

今度は何処に止まった?


決して忘れてはいけない

過去を振り返る

目の前には六本の線

次はどんな模様で

覆い隠せば良い?


深い深淵は 昔見た窓の外

赤いのは情熱 生きる事

ちょっと目を離したら

既に違う人格

正論は大概つまんない事ばかり



久々の模様は金色に染まってた

ははは、あの歌の通りじゃん

懐かしい夢を見た後で

真底 腐った僕に失笑した



金色は富、星

青いのは空、海

広げたら羽根

今度は何処へ向かうやら





2013/02/12 (Tue)

[58] リセット
詩人:清彦 [投票][編集]

足せば増えて

引けば減る

攻めて守って

バランスを保つ

プラスマイナス合わせれば


君が笑って僕も笑って

誰かの不幸が誰かの幸せだなんて

僕にはまだ信じられないで

歯車なら既に狂っているが

僕はまだ かろうじて人間?



“所詮この世は椅子とりゲーム”

ってあいつが歌ってた

的確過ぎて笑ったよ


数学に致命的な欠陥が

出ればいいのになぁ

築いてきた価値を全部ぶっ壊したい


本当に大事なものが

わからなくなってしまっている

衝動に身を委ねてた

あの部屋にまた戻りたい

2013/02/12 (Tue)

[59] 不思議ダイアリー AM5:23
詩人:清彦 [投票][編集]

やりたいことをやっていたはずなのに

誰か急激に求められた途端

やらなきゃいけない気がして

責任を感じ始めた時点で

好き放題に出来なくなってしまって

一気にやる気が失せた

そんな時って あるんじゃない?


…っていう話を振られた時みたいな

独特な不快感だよね

「そんな事 知るか!」って突っ込みながら

心の中で「ちょっとわかる」って思うんだろう

ブルーになるなぁ…



「詩人は滑稽だよ!」

あの言葉を思い出した

「確かに。」と思った

共感してはいけないと思ったが

それでもやっぱり滑稽に映った

僕も詩人だ

多分



話の面白いやつになりたい

そんなつまらない憧れがある

自虐ネタは見せ方次第で

面白いかどうか 決まる

時々笑いのツボが

あからさまにエグい人がいる

自惚れが強い というか

明らかに人を

ランク付けしてる感じの

そんな人を見て 自分も笑う

笑いは結構残酷だったりする

人の本性が垣間見える時がある



結局のところ 何を言っても気まぐれで

実際何ひとつ確定なんかしていないんだ

それだけが唯一普遍的で

幾度も繰り返した自問自答も虚しく

呆気なく振り出しに戻される妄想に

僕はまた一気にやる気が失せたんだ



…っていう対話を過去の自分とした

独特の不快感だね

やっぱり詩人は滑稽だよ




滑稽っていうか

まずお前は笑いのツボとかを語るな!

そして早く次の仕事を探せ!

とにかくそう思った

2013/02/12 (Tue)

[60] がらがら
詩人:清彦 [投票][編集]

立ち止まった瞬間 人は

どうでも良い悩みや

ろくでもない妄想に浸るね

じゃあどうでも良くない事って何?


昔、あいつとそんな会話をした

ただ若かったっていうだけじゃ

済ませられない

暑い熱い青春だった

そして全てが面倒だった


ひたすら考える事に没頭出来たら

それは地獄だろうか

自由に憧れていた

煙草を吸ったり学校をサボったり

いけないことが堪らなく楽しかった


久々に会ったら前歯が欠けてた

喧嘩して負けたとか…しょーもないけど笑えるわ

慣れない事するなよな 面白いけど



何もかも「わからん」で決着をつける

お前の不器用さと気楽さに

救ってもらった

何も知ろうとしない図太さに

清々しさを感じた



全部どーでもいいわ!って

笑いながら言って

半切れでライターをクルクル

しょーもない事ばっかりしてた

そんなどーでもいい青春の日々



2013/02/12 (Tue)
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