詩人:清彦 | [投票][編集] |
青と紫と変色していく感覚
繰り返される音、声
まさかさっきも同じように
ここは何処なんだ
呼吸だけが生きてる証
自我など無い
今 ゆっくり繰り返されるこれこそ全てなのだ
気付くほど絶望は増す
これは何回目だろう
ここは何周目だろう
こいつが誰なのかはわかっている
だけど何もわからない
喉が渇いていく感覚が
血液が流れる感覚が
時間など存在しないのだ
全てはこれの繰り返し
終わらない悪夢
謎が解ける度 恐ろしくなる
たどり着きたくない結末
だけど戻りたくない
あはは この音はいったい何回目だ
そうか 死ぬ事も許されないのか
さっき始まったはずの世界が
こんなにせまっくるしいなんて
死にたい 苦しい
苦しい もう死にたい
あ、わかった
まさか まさか いやまさか
これじゃ さっきと 同じように
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行き急いでたわけじゃないけど
何処かあの海は随分遠くなってしまったね
振り返るともう あの笑顔は
幻だったのかもわからなくなってる
雲が流れて千切れて
離れてく 離れてく
いつだって風は気紛れに
迷ったとき 全てが違う気がして
立ち尽くした
つま先ばかり見て歩いてたけど
あの頃に帰るような青空
ひとりだって
何を無くしたって
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目を開けたら 何処へ向かおう
もう 終わったんだね
見上げたまま 深く呼吸をして
「わかったよ。」って 頷いた
何もわからないような顔で
僕を見下ろした月
まとわりつく風を
振りほどいて 歩きだせそう
たとえ滲んだ景色が
僕を惑わせても
たとえ
過ちの中で 生きていたとしても
全て許したような 空
この空
振り返ったとしても
僕は歩いていくよ
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お元気ですか
あなたにはしばらく 逢えてないけど
とりあえず僕は毎日をせっせと生きています
恐らくこの空は ずっとただの模様でしょうね
相変わらず雲は自由気ままに流れてやがる
立ち止まって見つめた
雑誌のグラビアの表紙
捨てきれない ガラクタを
抱え込んで 飛び込んだ あの日
瞳を閉じる
この 目に映る全てを
塞いだ時 世界は
暗闇なんかでは無くて
ぼんやりと 日々 あの日々
興奮冷めやらぬ鼓動
いつだって気まぐれに
怒りと衝動で時は動いていました
そうでした
怒り 怒り 嫌悪して
捨てられるものなんて
腐る程 在りやがる
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流れたのか溺れてきたのか
今はそれとなくここにいるけど
あなたにはどう映っていますか
窮屈の連続に時々耐えられなくなって
逃げるように 向かうように
繰り返した別れ
一通り考えたら
好きだった人ばかり
浮かんで来るんだよ
声を荒げ過ぎて 声が霞んだ 夜
ひとしきり笑った 後の虚しさ
いつからか聴いていた
あの人の歌
嗚呼
ああ…
あんな風に言葉は上手く操れはしないけど
叫びだしたら 儚くて 悲しくて 嬉しくて
壊れそうで 壊したくて 苦しくて
きっともがいているんだろう
浮き沈み繰り返しながら
息を大きく吸い込んだら
今度はもっと深くまで
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窮屈だからさ どうせならと
カーテンを閉じた
隠れんぼのように
余計な不安がまとわりつく
捜し続けたものは
焦る程 夢中になって
そのたび見えなくなって
気付いたらここまで歩いてきたよ
隔たりなど実は無い
きっと いつも同じ
言い訳に疲れ飽きたら
カーテンを開けて外を覗いてみてよ
言葉ばかりをもて余して
見るもの選べたからさ
ふいに気付いて立ち尽くした
何を探していたっけ
隔たりなど実は無い
きっといつも同じ
行き先が決まらなくとも
靴ひも結んでドアに手をかけた
捜してた何かを見つけだしに行こう
詩人:清彦 | [投票][編集] |
僕の詩がどうしても
少し哀しげになるのは
いつも叫びたい事が
哀しいからじゃない
詩なんか歌ってる場合じゃないくらい
楽しい時には
笑ってるから
この いくつもの
時の中で刻んだメロディの裏側
ただ 笑ったり怒ったり
泣いていたのさ
誰かと一緒に
そして
これからもきっと
聞こえない詩
溢れていくだろう
詩人:清彦 | [投票][編集] |
やり直すなんて
正直ゴメンだけど
声が聞きたい
もう一回君を抱いてみたい
愛してるって言葉なんて
バカバカしく
なってしまったけれどさ
ちょっとさ、
元気してる?
ご飯食べてる?
もう誰かと出会った?
ごめんね
嫌いって思ってるけど
心の何処かで
好きみたいなんだよ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
人生を狂わされる気がした
初めて会った時から
予感していたんだよ
激しく揺らめいてスリリングな
小さな炎のような魅力だったよ
甘い時間を思い切り過ごしたね 勘違いも気付かずに続けてきたね
こんな風な言葉が
燃え尽きた証
どんなに必死こいて語っても
所詮オトコオンナニンゲン
笑っちゃう結末
その後の話と来たら
もっと滑稽で酷い
笑えるエピソードもそんな無いし
オチだって考える事自体が怖い
相変わらずオマエとは音信不通だし
欲張っても俺は俺だしさ
頑張ってせっせと生きてくのだけど
面白くないがきっと忘れられないって感じさ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
君に心 捕らわれの身さ
呼吸さえ 君の物
自分の身体のはずなのに
今じゃ上手く扱えない
嗚呼
君に歌を 書きたいや
休日の朝みたいに
優しい歌
霧雨の虹に乗り
遠くへ出かけよう
見下ろした視界は
彩りの傘の水玉
優しさは君の為の特別な感情
ふたりを運ぶ為の
夢