詩人:清彦 | [投票][編集] |
この通り道
覚えてるよ
懐かしい音楽と匂いが
込み上げるさ
あの頃といえば
思っていた事は
美しくて嘘も偽りも無い
純情だったな
けれどもどうしてだろう
いつも刻まれてるのは
悔しい程やりきれない鼓動
窮屈さえ慣れてしまいそうな
現実にぶつかり続けてる
そして
届きそうで届かない
絵空事ばっかし聞こえて来る
もう うんざりさ
いい人ごっこは
これ以上うだうだ
やってる時間は無い
僕が流した涙なんかで
一体誰かが救われたりしただろうか
答はいつも気まぐれ
明日何て言ってるか
わからない物だぜ
僕が叫んだ言葉なんかで
一体何が変えられただろうか
導いたと思っても
それは気まぐれ
あなたもいつか
そんな事忘れちまってるさ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
堪えているんだね
押し潰されそうな程の
深い悲しみを
そっと時を取り戻すように
僕の胸さえ震えた
遠く永く
言えなかった
確信には至らなかった
けれども決して
望まないさ
確信した今だからこそ
嗚呼 青い空
決して奪われる事も無い
心 この歌声
ねえ 日々は
時に残酷だとしても
その笑顔
眩しい瞳
僕は確かに君に惹かれていた
記憶の中で
激しく輝いている
太陽の光を浴びるように
君はまた幸せに
満ち溢れるさ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
呼吸を止めると同時に
昨日へ吸い込められていく
生きる事を一瞬拒絶したみたいに
瞼ごと全て閉じて
あの眩い光の彼方何処かに
必ず色濃く影がある
忘れる事を許してはいけない事
どんなに踊り踊らされていようと
詩人:清彦 | [投票][編集] |
可愛い君がさ
やっぱり退屈そうにして
そこに座っていたんだよね
もう遠い過去
時間軸ってのは
実は相対的らしいんだけど
どうしても
呆気なく絶対的だ
理屈だけ知ってても
僕らには意味が無いよね
大好きだった君には
もう
会う事さえ許されないんだ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
きっと不完全だから
何もかも面白い
当たり前だ そんなこと
目茶苦茶な奴ほど
世の中を知ってるのはよくある話
揺れて 揺れて
あちこちどっち
そっちこっちどっち
理詰めのロマンも
振り切る勢いで
届きそうにない手を
伸ばして跳ぶんだ
自由なんかそこら中に転がってる
探すほど我を忘れて
立ち止まったのに
もう 今じゃ
嬉しくて嬉しくて
仕方ない
詩人:清彦 | [投票][編集] |
メッセージなんか
なにひとつ無い
伝えたい人も
何処にもいない
いつからか
傍観を決め込んだ
地蔵のように
悟れるただの石さ
世の中の不満も矛盾も
それなりに
皆解って暮らしてるから
ロックなんて
この国には無かった
怒りさえも
滑稽に映るほど
歌ってみよう
意味も無い
ただ消化されるだけのメロディを
ただ歩いて行く事と
何が違うと言うのだろう
もう叫びしか出せない
意味のわからぬ
沸き上がるこの衝動を
ただ生きる事と
何が違うと言うのだろう
詩人:清彦 | [投票][編集] |
例え話が上手なあなた
求めた物をこねくりまわす
神経が司るみたいに
あなたの言葉には魂が宿っている
俺が劇場を離れる時
この冴えないモノローグに決着を付けよう
ところが舞台裏にはいつも
次の欲望が控えてる
無様な感情の姿も
終わってみれば
見解次第で
真実では無い
でも嘘でも無い
白黒写真を
色付けてゆく
詩人:清彦 | [投票][編集] |
重たい身体に
纏わりつく俺自身
意味など必要無いのを
知ってるくせに
弱さなんかを盾にして
姿が見えないのをいい事に
全て解ってるように嘲笑う
あんなに望んだ事を
何故こんなにあっさり
諦めてしまってるのか
暗闇をあんなに怖がってたのに
慣れちまったら今度は
僅かな明かりさえ
疎んじてしまう
たった一度湿気った木の如く
もう火が付く事は無いのか
記憶の中で揺らいでるのは
おぼろげなお前の影
熱く
遠く
眩しく
強く
詩人:清彦 | [投票][編集] |
無垢な瞳を見つめていた
深く沈んでしまうようで
呼吸は苦しくなるばかり
君が嫌いになりたくなるのは
自己嫌悪と同じだったさ
昔受けた傷が覚えてる
痛みが震えだしてる
言葉の意図が絡み付いて
上手く伝わらない
あの時 解ってもらえなかった
あなたが欲しかった
遅過ぎるっていう理由だけが
胸の奥で響いてる
離れて行ったのが
全てじゃないと
解って欲しかった
あなたが最後の瞳で
訴えてた事
今でも
解らないままさ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
優しさ
愛
思いやり
「一番大切なのは…」
あの手この手で
道徳を押し付ける世間のさ
偽善者の言葉を聞くと
その…思わず…笑っちゃうブフッ
いや、失敬
解ってはいるんだよ
確かに人間は基本的には
社会的じゃなきゃね
弊害が多すぎる
だけど
マッチョマンが全力で暴れたらどうするよ
イケメンとブサメンの人生の違いはどうなってんだよ
自分が間違って人を殺した時どうすると思う?
ジョンレノンが歌ってた事はいったいなんだったんだよ
世の中は
不満と欲求に溢れていて
豊かさはいつだって
武器によって保たれて
戦う相手が猛獣から
人に代わっただけで
ほらみなよ
大袈裟な言い方するけど
世の中はいつだって
誰かを不幸に陥れる
"我"
で溢れてる
豊かな国に恵まれて
甘っちょろい教育受けて
生かされてるけどさ
捨てろ!!
しょーもない口合わせは
突っ走れ!!
自分の幸せのために
常に誰かを殺す(くらいの)
気持ちで在れ!!