詩人:清彦 | [投票][編集] |
僕はとっても嫉妬深い
そしてこんなにも器が小さい
あの娘が昔の男の話をしている横顔を見ながら
僕の頭の中恐ろしい妄想があぶり出た
世の中は
尻軽女だらけだ
大人しそうで色白美人のあの同級生だって
AV女優を目指して学校を辞めてったそうじゃないか
もうこのまま普通に生きては
いつどこでいつの間に
裏切られる事か
未来に出会うはずの人が
今頃乱交パーティしてるかもしれないぜ
なんてね
俺が許せる方法は
たったのひとつ
自分がそいつよりも沢山
女を抱けばいい
自分が納得するまで
セックスしまくればいい
もう自分が納得するまで
もう自分が悲しくなるまで
もう自分が嫌になるくらい
もう自分が恥ずかしくなる程
もう僕は
詩人:清彦 | [投票][編集] |
風が落ち葉をすくい上げる
僕は季節をまた乗り継いで行く
誰がどんな目にあっても
僕はもう構ってあげられない
足を止めてしまうわけにはいかない
夜空はあんなにも綺麗だね
だけどまるでさ
捕らえ方によってはさ
それは悲観的じゃないかい
僕は触れたい
走り出してみたい
確かに生きてるこの感触を
鼓動を 叫びを
使い切ってみたい
風が身体を突き抜ける
僕は僕を上手く乗りこなしていきたい
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ねえ あれから
大分時間が経ったようだ
なんだか多くの物を
見過ごしてきた気がするけど
胸の内はまだこんなにも
欲望で溢れかえっているよ
許されたい事 許せない事
知らない物 見たくない物
話したい人 抱き締めたい人
愛したい人
決して覆る事が無い答を
どうやって受け止めたらいい?
傷つけ合う事さえも
必然的だとするなら
ただ生きる事だけが全てじゃないと
思わずにはいられない
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好きだ!
君が
好きだー!
会う度に君に
僕は笑いながら
いかにも冗談ぽく
口説くように話し掛けて
君はいつもそれを笑って
はぐらかしているけど
本当に
本当に好きなんだー!
一目惚れしたんだ!
多分気付いてるとも思うけど
大好きなんだー!
なんで結婚してんだー!
仕方ないけど…
仕方なくない…
うわあー
笑顔可愛過ぎ。
くっそー!
あと三年早く出会ってれば…
まあ しゃあないか…
これからも好きだし
無理くり諦めるつもりも無いけど
告白はしない!
絶っっ対に!!!!
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右か 左か…
そんな単純な選択肢じゃない
今僕が立っているのは
幾千も選んだ言葉や仕草で
たどり着いた場所さ
瞼を強く閉じれば
次に眼を開いた時には
全く違う景色が広がってて
そこには笑顔の君がいて
あの頃みたいな日々に戻るんだ
そんな妄想をしてみると
余計に悲しくて
僕らはいつだって
何かに追われながら
何かを追い求めた
どんな結末が待ってるのかな
追いつかれては逃げ
掴まえては追いかけ
やがてたどり着く終着点
そこは同時に再出発点
疲れてやっと立ち止まって
振り返ってみるけど
そこには決して
誰もいなくて
ただ雲が流れる
好きか 嫌いか…
そんな単純な気持ちじゃない
今僕が想ってることは
瞼で遮ったのは昨日のほうさ
次の明日へさあ
歩きだそう
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この永く永い夜に
僕はまた少し君を忘れる
霞んでしまう度にまた
強く刻まれながら
深く潜り込むように
瞼の中へ閉じ籠る
強く覚悟を決める程
美しくて
どうしようも無い
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いったい何処へ向かえば良い?
こんなにも真っ暗な場所で
疲れ切った足で
いったい何を歌えば良い?
もう枯れ果てた声で
冷め切った心で
どうか涙よ
流れてくれないか
僕はどうして
ここにいるのだろう
愛が全てだって
本気で思っていたよ
今じゃもう
わからない事だらけで
立ち尽くしてしまうけど
こうして声を上げて
叫んでみれば
まだ少し鼓動が震えるんだ
眼を閉じた瞬間
見える景色がある
胸に刻んだ記憶の破片が
本当は覚えているんだ
いくつもの音で
いくつもの声で
愛が全てだって
本気で思っていたよ
今じゃもう
わからない事だらけで
立ち尽くしてしまうけど
こうして声を上げて
叫んでみれば
まだ少し鼓動が震えるんだ
鳴り止むまで
やがて
鳴り止むまで
詩人:清彦 | [投票][編集] |
そしていつか
また輝くはずだ
あの日落ちた
雫みたいに
ちょっとここいらで
座ってみよう
通りゆく人も
吹き去る風も
やがて行方知れず
空気によく耳を澄ますんだ
俺が今何処へ向かうべきか
聞き逃さぬように
ベラベラ喋りまくる
卑屈な詩人さ
理屈も思想も過去も未来も
歩くたび
音色を変えて
生きる事
単純な線のはずが
複雑に絡みついている
もう
過去る日々
雲のように
形を変えて
空に身を任せて
今度
手を伸ばせば
何を掴むのだろう
何だっていいはずだ
そこ確かな感触があれば
そしていつか
また輝くはずだ
あの日落ちた
雫みたいに
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僕は君を許せないだろう
あの夏から僕は壊れたままさ
やっぱり若過ぎたのだろう
君の制服姿が
全てだった
駐車場で待ちぼうけた時間は
やっぱり君の本性を予感していた
僕がたまに発揮した優しさには
恐ろしい秘密がある気がする
子供みたいな感性が
何かを知っているはずなんだ
ああ
懐かしい
まるでファンタジー世界のように眩しい太陽
あれが夕日か
夏
夏
夏…
吐き気がしたんだよ
やっぱり
僕は君を許せないだろう
さよなら
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また朝が来るさ
現実も夢も妄想も
今では大差は無い事だ
僕は僕として生きて
記憶を溜め込んでいく
きっとこれだって
夢の中の夢なんだろう
物事は連続性で成立ってるけど
それは多分
いくらだって注ぎ足す事が可能で
あの娘がどんな人生を過ごそうが
僕はまた
君の知らない
明後日の方向へ
歩き出す