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清彦の部屋


[100] 鳥かご
詩人:清彦 [投票][編集]

こんな話をしたね

あの人は夜で僕は青空

悲しい気持ちは思い出すと

景色と一緒に痛みも震えるんだね


あなたが両手を後ろで組ながら

笑顔で背伸びをする

遠くを見つめる眼差し

見とれていたよ


すっと胸にかけていた鍵が

痛みに溶けながら消えました

溢れてきたこの感情は

ただ好きというそれだけの涙

そっと逃がすように 頬を伝った



気か付けば僕はまた

空を眺めている

少し軽くなった体を

慣らしながら明日へまた歩く



自由になった分だけ

失った何かしらを

追いかけたりはしない

ちゃんとわかっている






ほんの少しだけヒリヒリ

忘れかけの

取り残された 気持ち


うなずいたら ゆっくり

また

鍵をかけ閉じこめるんだ

2014/08/25 (Mon)

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