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清彦の部屋


[138] 漂流の海月
詩人:清彦 [投票][編集]

責任感に義務感

口では立派な理想を並べる人達の

寂しい物語を見ていたよ


悲しいかな

システムの海に流されてしまって

もう、溺れながらもがきながら

どこへ漂流したら良いのか

わからなくなったまんまだね

ただ、一枚の木の板にしがみついて

沈まない事に懸命になってしまった人々だ



太陽の方角を知っていれば

月の満ち欠けを数えてみれば

海の中だろうが

世界の秘密に気付くんだ

それは偶然でもありそうで

だけれども明らかに必然的に

僕らの視界を照らしてくれる



良いかい?

すべては一本の紐に過ぎない

果てしなく長い糸電話が

間違いなく伝わるように

すべては作用と反応だ


嗚呼…、そうするとどうやら

僕らに意思は無さそうだ…

だけれどそれならどうして

哀しみや苦しみを味わなければならない?



漂流者達よ!

答えはいつだって風の中だ

もがくことに懸命になってはいけない!

海月のように、

ただ流されている波に身を任せなさい

ヒントは波の中に身を潜めている



そして気が付くのだ

我々が見ていた太陽と月の秘密に

そして、そこかしこにずっと

島が存在している事実に


そして、上陸したのなら

自分の足で歩き出し

かつて見た夢を叶えよう


僕自信は、まだ海月に過ぎない

たぶん、島へはたどり着かないだろう

しかし、次の世代…

そしてまた次の世代へと

たったひとつの糸を繋ぐのだ


堕落した進化は人の破滅を導く

どうか、愛せる人類よ

真理に恐れるんじゃなく

真理に懸命で誠実であれ

2015/12/25 (Fri)

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