詩人:清彦 | [投票][編集] |
不思議なのは
あの月明かりのごとく
未だにこっそり
僕の胸に浮かんでいること
寂しいとき 振り返るとき
心の中の向こうで
僕を呼び掛けるのさ
君が泣きそうな顔で
僕を見つめ出したなら
その瞳に吸い込まれてしまって
永遠のような想いにふけるよ
君は今
何処で何をしていますか
たぶんそれなりに幸せを
感じて生きているでしょう
僕はまだ
君を特別な人だと
思い込んでしまっているよ
でも 思い出す度
ばかばかしくは思えないんだ
わかるでしょう
あの頃のふたりなら
青空みたいだって言ってくれた
僕の心の奥をうっすらと照らす
本当は
未だに君という闇の中
あの時覗きこんだような
丸い月
君の真っ暗な瞳の奥
謎に満ちた
ただひとつの光