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清彦の部屋


[146] あの場所に帰る頃
詩人:清彦 [投票][得票][編集]

相変わらずだよなぁって

電話で話した

懐かしい

もう 遠い日


夕方の帰り道が

当たり前のように

この僕の、辺りを包み込んだ



それじゃあなって

また僕は僕だけの夜に帰る

まるで、一日を終えて

夢に旅立つように



静かな部屋には

僅かな香

小さな気がしてた

笑顔や冗談の小言たち



そうだな

帰り際にあの娘の家に寄っていきたい

もう、会わなくなって

随分 経った けれど


あの頃と変わらない笑顔で

懐かしいなぁ

…だなんて 言いたい



逆さまに返した砂時計

…ねえ?

本当はずっと長い間

愛していた気がするよ



いつまでもずっと一緒だって

手を繋いだ笑顔が

遥かな場所で今も生きてる


あの頃と変わらない笑顔で

じゃあまたな

…だなんて言いたい



もう一度、さよならのつもりで

ありがとう って

笑顔で 言ってみたい




2016/02/05 (Fri)

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