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清彦の部屋


[159] 追憶
詩人:清彦 [投票][編集]

君の手首には刻まれていた

付箋に音符が踊るように

痛みと、赤く、奏でて



僕はヘラヘラ笑う道化師さ

夜道を煙草の煙フカしながら歩き

人目をはばからず、煙をもて遊ぶ



街が僕らを拒絶していた

そんな気がずっとしていて

だから君しかいなかった




音楽は秩序を暴走する衝動だ

全てをカオスに踊らせようとする

ふたりに出逢った意味なんか無かった

だから、あんなに愛し合った



街が今日も規則通りに動く

決まった時間に運ばれて、出社して

別に誰が悪いわけでもないことが

一番苦しいし虚しい

どうか、痛みよもう一度

僕を殺してくれ



君の手首に刻まれていた

付箋に音符が踊るように

痛みと、赤く、奏でて

2017/09/21 (Thu)

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