詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
目の前のドアをあければそこには新しい世界が広がる
君と生きていく世界が僕に新しい目覚めと新しい朝を届ける
瞳をあければきっと見えるだろう とじてばかりじゃ見えなかったものが
心の中をただよう霧も晴れてゆくさ
たちまち
魔法のように
ドアの向こうに広がる世界は素晴らしい世界で
いつからか僕も好きになった
これからもこの世界で君と生きていく
君がいればどんな悲しみにさらされてもたえられる
君こそが僕にとっての特効薬 君だけが僕を動かす運転手さ
だからさ また新しいドア一緒に押しあけようよ
その先に待つ明日におそれないで素敵な素敵な未来を描こうよ
君と僕が問題なく寄り添え愛し合えるこの素敵な世界で
いつも同じ気持ち重ね合わせてつまらない嘘にだまされないように僕らはつないだ手をはなさない
そうさ 永久不滅の愛を誓ったんだ
天使のような
それ以上の
美しいほほえみで僕につよさをおくれ
僕の背中にはえた見えない翼はきっとお望みの未来へふたりを連れて行ってくれるから
ついておいで
きっときっと連れて行くよ
輝ける世界へ
いくつもの扉をひらいていつか何枚目かのドアの先で待つ未来に笑いかけるんだ
だいじょうぶさ
未来は生きていくかぎり目の前にあるから
ただ僕らはドアをあければいいだけ
それは悲しいけど幸せを手にするのはどうしようもないリスクさ
痛みは僕が君のぶんまでもらうから
君は笑ってて
うまくは言えないけど
僕は君のこと誰よりもなによりもなにをさしおいても全世界で一番愛してる
ここに宣言しよう
僕は君が好き
何十年 いや 永遠にずっと君を愛すこと誓うよ 約束する
ほんのささやかな愛讃歌
うたわせて
うたわせて。
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僕らは未来に飛び立つ鳥
自由の翼を空に広げて飛んでゆくのさ
僕らは夜明けを待ってる
空に太陽が昇り街を照らしたらゆこう
なくした勇気も
見失った夢も
ちぐはぐにした活路(みち)も
すべて取り戻しにゆこう
僕は背中に愛を背負って今こそ目にもの見せてやる
地面を蹴り上げる勢いで未来へ飛んでゆくのさ
僕は
未来に飛び立つ鳥
君も
未来に飛び立つ鳥
一羽の名もない鳥
心の色に反応して
身体の色を変える
不思議な鳥なんだ
バード
僕の名前
バード
君の名前
僕らは愛し合う
ツーバード
それだけでいいや
明日はこの手の中
地図などなくても
行き先はただ一つ
僕らが笑える未来
安らげる未来だよ
いざ あの空へ羽ばたいていこう
さあ…
さあ…
おそれないで。
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その狭間にはなにがあるのか
笑顔と涙の境界が無表情のように
その狭間にはなにもないのか
僕はいつも考えている
その狭間を
世の中の理屈と自分の意見の狭間には大きな壁がある
人と人の狭間にも大きな壁が立ちはだかる
いつも何かと何かの狭間には空気みたいなものだけど見えなくてもおそろしい存在感をもつ壁が立ちはだかる
その狭間で人は長い時間をそれぞれ生きる
時に雨にみまわれ
時に晴れに恵まれ
人はそれに喜んだり泣いたりする
そのくりかえしの中で人は死ぬまで生きる
いつでもこえられない壁越しに誰かと話し 透明な壁越しに世界を見る
まるで犯罪者と面会するみたいな感じの空気の壁で
仕切られたルールと暗黙の鉄則が僕を縛るのも気にせず
壁は冷たく気まぐれに僕の前に立ちはだかる
すべての人間の前に立ちはだかる
寿命という壁から
摂理という壁まで
人間が人工的に壁をつくり
自然が自然的に壁をつくる
そのふたつの壁が僕をはさむ
その壁と壁の狭間でみな生きる
たぶんそれが雨天と晴天の狭間のカラクリ
似たようなもんだ
ただそれを蛇みたいに蛇行して進むだけ
波線みたいにくにゃくにゃして進むだけ
種を明かせば簡単だ
ばかみたいに簡単だ
ほらまた晴れてきた
かと思えば雨が降る
まるで山の天気だな
気まぐれ天気予報さ
人間さえ予測不可能
それが摩訶不思議な
雨天と晴天の境界
人間が唯一わからない領域だ。
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悪も正義と思えば正義になってしまう
いいように聞こえる
どんなに自分を正当化しても悪は悪だ
ゆがんだ正義に過ぎない
これは悪だ
これは正義だ
これは偽りだ
これは真実だ
判別できる何かがあるなら決まりがいいけど
そんなもの人間が分けただけのことさ
本来はごちゃごちゃ
正義だ悪だというまえに自分を鏡に映してそこに映る真実を見つめることが第一だろう
そうすれば解るはず
自分のおろかさも
その中にある光にも気づけるはず
おそれないで
自分と向き合ってごらん
確かな明日がそこに見えるから
きっと。
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この世界には色がない
だから自分をあらわす個性もない
まるで地底の中にあるような世界だから暗闇にはばまれた世界さ
空になにを叫んでも自分の居場所さえ神様はくれやしない
神様なんていないから
鮮やかな色はすべてあの汚れた黒い壁の向こうに隠れてる
太陽がまぶしいと感じたこともない
太陽も月でさえ暗闇じゃすべての光は意味をなさない
楽しいはずの世界
それを僕も望んでいた
でも本気で楽しいのは幼いときだけらしい
おもちゃで遊んで笑える無垢な脳味噌をいつからか汚してしまった
汚い大人の色で
だから鮮やかな色はいつの間にか心の中の暗闇にのまれた
モノクロの世界
さびしさが僕に毎晩毎晩不安の風船をむりやり手渡す
明日のぶんも手渡す
ここは暗闇遊園地
記憶の中のいやな思い出の棄て場所
光はひとすじさえ届かず人々の笑顔や幸せの景色さえ色がないから悲しく見える
それを悲しむ涙さえ色のない涙
だから気持ちさえさめてしまうよ
ここは暗闇遊園地
とざされた心の中にだけ存在してるさびしいさびしい場所
誰の心にもある逃げ場所 鍵を掛けた部屋
孤独の住処(すみか)
それが暗闇遊園地
さび付いて動かない観覧車と不安を配りつづけるピエロとわけもわからず立ち尽くす僕がいるだけ
どこまでも続く黒い空がよく見える
メリーゴーランドの白馬も汚く見える
すべての美もすべての純も暗闇で暗闇で悲しく見える
そんな場所に僕はいつからかいたんだね
抜け出そう
願わくば 今すぐ
出口を探そう 何の味もしないソフトクリームでも食べながら
さまようように腰を下ろすは変わらない日々
色あせたベンチ
またも暗闇遊園地
でもいつか抜け出してやる
悲しみ振り切って輝く未来を手にしてやる
この世界の色に染まったら自分がだめになるから。
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にやにや笑っている
プンスカ怒ってる
わんわん泣いてる
しくしく滅入ってる
君はまるで百面相
いろんな表情を仮面のように隠してる
もっと見せてよ 君の百面相
僕もそんな風に表情豊かなら明日からでも人気者になれるのに
悲しいかな努力が足りないのかなんなのか鏡の前でさえ笑えないんだ
うまく笑えないんだ
ただばかみたいに泣くだけ
笑顔より明らかに多く流してきた涙が今日もしたたり落ちるだけ
僕は一面相ですらない
のっぺらぼう
鼻も口も目も耳もなんのためについてるかわからない
表情が無表情のまま固まってる
のっぺらぼう
君がそばで励ましてる
だけど僕は相変わらず無表情
なんかその場から消えたくなる
やがてこの世から消えたくなる
卑しいほどの愛はあっても外野から見りゃ釣り合わぬ君と僕
まるで百面相とのっぺらぼう
ハブとマングース
犬と猿
てな感じかな。
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真っ赤なカーテンで部屋中を赤く赤く染めて夕陽の演出のつもりだよ
赤い机の上には白いコップ 中には白いミルク
部屋中の赤色がミルクを赤く染めてイチゴミルクみたい
赤い部屋には一枚の離婚届
昨日君から送られてきた
ふたをひらいたままの赤い朱肉とハンコ一個だけ押された離婚届
空も部屋の中もすべて真っ赤っか
少しだけ熱をおびた身体がふるえてる
小刻みにふるえてる
真っ赤な1日に
真っ赤な1日に
真っ赤な1日に
僕の心まで真っ赤っか
うそやごまかしはもう利かない
夕陽がすべてを暴く
とても幻想的な1日
涙の悲しささえ美しく演出する
赤く赤く染まる世界が。
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夜の明かりたちが踊り出すんだ
人が眠りについたらね
一夜だけの魔法
キラキラ
星もお話をはじめる
そうさ
ナイトパレード
パーティーのはじまりだ
楽しく夜は過ぎてく
そうだ
ナイトパレード
シューティングスター!
屋根の上から弓矢を放ち星を打ち落とす
得点競おう
今夜だけ
今夜だけ
魔法はゆるされる
人の知らないところで不思議がはじける
人が目覚めればまるで嘘のように元通り
人知れずはじまり終わった夜のひめごと
わずかな夜の隙間から僕は見ていた
星や光たちが手と手をとってダンスする
まとったドレスのきれいなこと
ガラスのようにキラキラ光る
あの夜は僕にとってもひめごと
誰にも言わない世界のひめごと
神様にもナイショさ
その名はナイトパレード
ある夜の出来事
不思議がはじけた夜
不思議がはじけた夜
夢のような現実のような不思議な不思議な夜だった。
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真っ赤なバラのように情熱をもて
真っ青な空のように大きな心で
真っ黄色なバラのように明るく生きよう
不器用でも悲しみ笑い飛ばして自分につぶやくのだ
今日もおつかれさま
夕暮れが空を赤く染めている
まるでバラのようにきれいに空に咲いている 夕陽の花が染めている
ふいに涙がこぼれる夜も切なさに胸焦がしている今も目をつぶってるうちにまばたきするように過ぎてしまうから大丈夫だ
いつも悲しみのすぐそばで夕陽は笑ってる
だから僕も笑おう
幸せの真ん中で
どうしても悲しみぬぐいきれないときは振り返れば夕暮れが笑っていてくれるから
あたたかい光で僕を照らして
そのあまりのやさしさのせいで瞳の奥からあふれ出す涙
水道管が破裂したみたいに大洪水
たいへんだ
たいへんだ
でもなんだかそんな今がとても幸せ
ぬぐいきれない悲しみとつづいてく日々のむこう側で夕陽が笑ってる
いつもとおなじ退屈な1日でも思うほどイヤじゃないはず
大丈夫だ
大丈夫だ
自分をなぐさめる言葉はへたくそだけど夕陽が心の空白をうめてくれる
心なしか軽くなる足取りで明日へむかうよ
おぼつかないダンス初心者のようにはじめて二足歩行で歩く人みたいに僕は少しずつ少しずつ悲しみにも笑って立ち向かえる力をもつ
自分をなぐさめられるのは自分だ
自分を動かすのも自分だから
自分が自分を育てる
なら僕は不器用で機転がまわらなくても駆け足おそくても素敵な笑顔浮かべられる素直な人になりたい
そう夕暮れにうたった
僕のそんな願いとか誓いを知る由もないだろう
つめたい風がちょっとばかりうざったい世の中にはとけ込めそうにはないな
だけど少しずつ少しずつ自分という人間らしい豊かな表情をもつ旗を打ち立てていく
歩いてきたあかしとしてここにもそこにも咲かせようか
やっぱり振り返れば夕暮れ。
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自信にあふれた自分を一瞬で打ち崩す
爆弾のような絶望
導火線はつき始めたら止まらない
銃声のような轟音
せつなさがあふれた部屋にひとり 涙の海の中でおぼれてる
せつなさは涙を呼んでくる つぎつぎに涙が部屋を悲しみで満たす
虹みたいな七色の幸せよ 悲しみに濡れた僕を染めておくれ
あのころの光ばかり見ていた幼い目玉をできるものならえぐり出したいぜ
本当自分ながらばかだったぜ
明日はまた晴れのち雨
ところにより雷雨
それでも傘を差しながら笑うことだってできる
導火線は止まらず命が爆発するまで
まだちょっと時間はあります
でも限られているから涙が止まらない
そんな悲しみさえ笑い話にして過去に流す人の気は知れないけど僕は僕だ
ばかな運命のルーレットの上で転がる玉になってあっちこっちはじかれて生きる
そんな未来誰が望むのか わけもわからず今も玉やってます
笑えるぜ
僕の そんな姿
泣きながら見てやるぜ
頑張ってるその姿や
怒鳴られてるその醜態や
ひとり悲しみに泣きぬれる夜の中に隠れた強さ ピカリ光る
僕は今もそんな小さな光信じて熱いのがまんして導火線を握りしめる
まだまだ死ぬわけにはいきませんから
この命綱離したらなにもかもむだになるから
悲しくても悲しくても 涙を流しながら生きていきますよ
世の中にはそれくらい大目に見てもらうぜ
流しまくる涙もつぶやきまくるグチさえ胸をしめつける悲しみをあらわせないけど
僕はなぜかなぜか生きている
生まれたときから手にもってた生きる希望とあとから教わった正義や悪 いろんな知識をかかげて
心に信じた光の花を咲かせながら
僕は僕のままに
僕は僕のように
ただばかだろうと
なんだろうとねえ
宛も目的も夢もロマンもないこの繰り返しに賭けている
コインが地面に落ちて答を告げる音 泣くのはそのあとさ…