詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いつも側で
君は笑ってる
悲しくても
君は笑ってる
雨の日も晴れの日も
僕を気遣って
自分のことよりもまず先に僕を気遣ってくれる
僕に心配をかけまいとする
君のやさしい心配り
けれど君の笑顔は
いつも見る度見る度悲しくなるよ
僕には涙も弱いとこも見せてほしい
けれど君はいつも笑顔のままで
だから悲しくなるよ
余計に
なんだか悲しくなるよ
ほら涙してもいいんだよ
悲しかったら涙して
僕にすがってきてもいいんだよ
この頼りない背中
それでも精いっぱい慰めるから
慰めたいから
もう君のそんな作られた笑顔見たくないから
お願いだよ
涙見せて
弱い君を見せて
悲しいよって言っておくれよ
この僕に
そしたら抱きしめてあげよう
ぎゅっと目いっぱい
抱きしめてあげたいよ
いつも側で
君が僕を見守っているように
僕にも君を見守らせてください
お互いに弱いとこ見せ合って 慰め合って
不器用でも
下手くそでも
愛し合っていこう
そしたら
こんな雨の日だって
少しは暖かいよ
すぐ側で君の温もりがあたためてくれるから
だからほら涙してよ
だからほら飛び込んでおいでよ
抱きしめてあげるから
言葉にするよりも早く抱きしめたいから
この胸に飛び込んできてください。
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