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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1102] 青すぎた春
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夢は遠くずっと遠く
散っていく花びらのように儚い今
現実が
僕のことを笑ってる
純粋をなげうって
暇さえあれば
いつだって昼寝 孤独さ隠すために
似合わないことして悪ぶってみたり
屋根の上で縁側でひなたぼっこ
暖かな春の陽射し
寒い冬の日の夜も
いつだって
僕の瞳には消えることのない不安と
どこまでも果てしなくある青い空が映っていた
いつもいつも

飛び出そう
春めく景色の中へ
少し痛い思いしても
あきらめないで
夏めく暑い日々
汗して涙して
それでも歩いていこう
青い桜が咲く頃
僕はまた新しい一歩を踏む
あの青すぎた春は
もう届かないくらいに遠く
それでもまだ胸には若さ満ち溢れて
君が側で笑って
梅雨の雨に濡れて
走ってく
涙袖で拭いながら
走ってく
夢という花が咲く場所へと
僕はずっと
止まらずに
涙しながら
傷つきながらも
走ってく 君と
走ってくよ
青い桜が咲く日をまた待つように
走ってくよ 暖かい陽に包まれて。

2007/05/12 (Sat)

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