詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕の瞳に映る
当たり前よ
何もかもを
当たり前と割り振らないで
たとえ世界が僕の中で砕け散っても
たとえ暗闇が僕の身体を飲み込んだとしても
空はいつだって
果てしなく高い場所にあり
夢もいつだって
届かないくらい見えないほどに遠い場所にある
何もかもが僕のことを誰のことも不安にさせるんだ
頭を抱えても
膝をすくめたって
何も見えないことはわかっている
わかっているんだ
あり得ない夢を見てた
あの日の僕
何もかもが努力しないでさ
叶うって愚かにも想ってた
現実に覆された勘違い
僕はふるえる肩を抱きしめて
涙した 夜に見上げた空に月が輝きを放って雲に隠れた
終わってしまえば
早かったと
進む前の僕は
あれほどおびえてたのに
勝手だよな
おかしいよな
でもね 少し
思い返して見ると
さびしいような切ないような儚いような
そんな青い気持ちになるよ
空のような青い色に心は染まって
僕は流れてく雲を静かに見送った
かるくやわらかく息をつきながら
僕は流れてく時を何も言わず感じてる
今も
明日も
ずっと感じてる。
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