詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
足し引きの毎日に
疲れきったこの心
誰も助けてはくれないから
これからは自分の足で速さで歩いていくのさ
振り返る暇などないかも知れない
ただここで空を見ている今みたいな時間すらないかも知れない
飾り立てた街がきらめいて揺れる
僕の肩越しぱらつき始めた雨が靴の上をはじけて消えていくよ
置いてきぼりの静寂が悲しいかい?
涙を拭いて
ぎこちなくても良い笑ってごらん
いくら悲しくてもむなしくても
君が進まなくちゃ
この物語は続かないのさ
ページをめくってよ
話を聞かせてよ
急かすのはいつだって流れゆく時間
僕らの明日に光はないのか
ねぇおしえてよ
そっと僕だけに
静かな夜にみる夢それは幻
あぁ僕は独りさ
そうして
ある1ページを開けばまた朝が来て
僕は街へ出かける。
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