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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1624] 全力疾走〜止まない雨の中で
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


駆け出していく
まだ見ない未来へと
止まらずに行こう
いつか答見えるさ
明日また明日と繰り返す中で
見えてくる景色にボクは何を想うだろう?
悲しかったと嘆くのか
それはわからないけど

いま確かにわかってる事
未来はそれ程遠くはない
すぐにボクに迫りくる慌ただしい季節の波に乗って

※ああ、全力疾走で走り抜けて行こう
止まない悲しみの雨の中を我が物顔で
問い掛け集め夜空にバラまく
輝くのにはなにが必要なんだ?
何気なくこぼした溜息切なくなって
さり気なく放った言葉に心底傷ついて
残ったモノは埃をかぶった機械仕掛けのハートだけ…ハートだけ

わき腹に痛みが走ろうが
砂利(すな)を噛もうが
もう行くと決めたならば
手加減無用さ

ああ、びしょ濡れのボクと涙で滲(にじ)んだ日々を走る
そしていつかボクにも見えるだろうか
何度も挫けあきらめかけても
追いかけ続けたあの素晴らしき夢が
いま生きている事の意味と鮮やかな喜びが
歓喜にこみ上げる想いと混ざりボクという存在を明らかにする

ひどくどしゃ降りの道を
1人とぼとぼと歩く
水浸しの靴と終わり無き明日への闘争

正しさも間違いも
心のページに事細かに刻まれて
消すことなんて
できないんだ何をどうしたって
うやむやにした過去も逃げ通したあの日も
ただこの一瞬でかたがつく
終わりのない明日はない
永遠を駆けるような気持ちで限りある
道を突き進む
止まない雨の中を息することも多分忘れて
ただ無我夢中で生きているんだと世界に叫ぶ

※くり返し

燃え尽きた情熱と
灰になった夢
だとしてもきっと
届かない明日はないからボクは理想とは違う未来を歩くだろう
あきらめがついたら
潔く足掻きもせず
走ることをやめ歩こうか

2007/10/12 (Fri)

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