詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
いつか夢を追いかけた
もう潮時だってたやすくあきらめて
なるようにならない現実に背を向けた
疲れきった心が泣いていた気がした
元から夢なんて持つんじゃなかったと
愚痴をこぼすもむなしくなるだけ
悲しい夢の終わり
そよぐ風のように
やってきたエピローグ
苦し紛れの捨てぜりふ
月明かりに照らされて行き場もなくさまよう心
孤独さ露わにする靴音だけがいやに響いてた
これからどこへ向かうというのか
行く宛もない旅はまだまだ続きそうだ
雲の流れをぼんやりと眺めていた
まばたきすら忘れて相変わらずの
忙しさに溜息こぼして
それでも続く
慌ただしい日常は終わらない
あくびしてる間にただ時間は過ぎて
可能性さえ台無しにすることだってある
途方に暮れる背中にそっと寄り添うのは
あの日も聴こえてた孤独という悲しいメロディ
季節さえ感じる暇さえないほどにこの頃は慣れないことで疲れるな
そう思っても悲しみはまたすぐ近くまでやってきていた肌寒い秋風
そしてまた旅は続く
答探すように
本当の自分探すように
きっと今何かをまた求めてる
今度こそあきらめてしまわぬように言い聞かせながら
僕は歩いていくよ
過去は過去
過ぎ去ったのさ
踏ん切りをつける為のエピローグ
そして新しい旅へ一歩を踏み出すためのプロローグ
始まる季節に握手して
終わっていく
季節に手でも振ろう
そして迷いもなく
僕は歩き出す歩き出せる
新たな始まりへと。
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