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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1661] 小さな祈りV
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ぬくもりの熱を帯びる
人の体温と同じくらいの気持ちになって
いつか
それが当たり前と思えるようなふたりになろうと誓った
何の違和感もなくふつうに思えるような暮らしがしたいと
僕らは願い続けてた
わざとらしくならないように声には出さずに心の中に
刻み込むような気持ちでまるでそれが
ふたりの未来の目標のように道しるべのように
時に落ち込む僕をそっと照らしてた
君の方はどうなのかなあ

ああ
願い続けるよ 僕は
そのために今何ができるかいつもいつも考えながら
言葉にならない気持ちをなんとか不器用でもぎこちなくても
君に伝えようとして
あの日もうまいこと見事に伝わったから
今もそんな事信じながら僕の小さなプライドにもなったくらいだよ
そしてそれは遠いような近いような未来さえ明るくする
不安や悩みや迷いに立ち止まる僕に光を差して勇気をくれる
言葉ではない何か特別ででもシンプルな気持ち
ちゃんとここに届いてたよ
今も届いてるよ

そして君がもっと幸せになれるように
そうだ君がもっと笑ってくれるために
僕は僕のできる限り最善の努力を尽くしながら
小さく 小さく
それでも
強く 強く
願うように
ただ
願うように

さり気なく祈ってるよ
精いっぱいの言葉を集めて
目いっぱいの態度を示して

君にもっともっと
少しでも少しでも
愛してもらえるように
僕はさり気なく
いつでも本気で笑い本気で泣いたところで君と向き合うよ
そして祈るよ
「君とこれからもずっと一緒にいられますように…」

2007/10/16 (Tue)

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