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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1663] 眠れない真夜中、ちょうど零時
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕は眠れなかった
その真夜中
なぜか目がさえて
不安に
押しつぶされているみたいに
ちっとも眠気がやってこなかった

ああ
眠りたいのに
眠らなくちゃ明日キツいのに
どうしてかなぜなのか夜は僕を眠りから遠ざけて
不安と迷いのパズルを解けよとよりによって俺に眠れない夜を差し出してきた

眠れないんだ
眠れないんだ
眠れないんだ 全然

眠りたいんだ
眠りたいんだ
眠りたいんだ 断然

だけど
消えない不安が僕を眠らせずにさっきよりにも増して夜から遠ざけてゆく

悲しさと切なさを思い切り刻み冷たい夜風(かぜ)にしてはこんで

眠れない真夜中、ちょうど零時
僕は不安とそれから迷いと悩みの三つの眠りを妨げる邪魔者と戦っていた

あの日の夜
結局眠れなかった
朝がくるまで
奴らは引き下がらなかった
今も時々そんな風な時がある 夜がある

不安
迷い
悩み
今もまだこの胸に
依然、ある ある ある あるんだ

歳を重ね世間でいう大人の年齢に近づくたび増え続けて
いつか僕をむしばむのだろうか

この不安たちは
迷い悩み苦しんで
拭えもしないまま
息絶えるんだろうか
この僕は誰もが

地球上の誰もが
僕といわず僕らが
息絶えるんだろうか…。

目覚めた朝に考えてみた
ちょっと、
かなりまじめに、真剣になって。

2007/10/16 (Tue)

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