詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
変わらないものひとつくらい残していてもいいだろう
いつかすべてを書き記した僕というの物語の表紙を閉じるまで
すべてを書き終わるまで
生きていくためのささやかな灯りにしてもいいだろう
プライドのような気持ちで抱きしめていたい
ずっと ずっと
大事な想いとしてさびしいとき悲しいとき
これからの日々を温めてくれるから
これだけ書けばたぶん
僕は満足なんだよ
ありふれた毎日でも
ふつうな今に勝るものはないから
これ以上の幸せは求めないから
これだけ願うよ
いつまでもいつまでも
変わらない思いとして
胸に深く刻み込む
時のめぐりの中で
刹那にうつりゆく季節の中で悲しむだけで終わりにしたくはない
だから僕は
君と愛し合い
今もこうして笑いあうのさ
巡りくる明日が少しでも明るい日になるように
僕は願うよ
過去を背にして
未来を瞳に映して
もう振り返らない
今をただ精一杯生きる
それがたぶんね僕に架せられた務めさ
もう悔やまないよ
僕には君がいるから
思い出と君の愛で
二倍あたたかいのさ
思い出は切ない夕暮れの色
悲しいけれど忘れはしない
それを勇気に歩いていこう 君と
このままつないだ手を離さずにいよう
時のめぐりの中で
時空を越えて心に宿す同じ思いを持ち続けて。
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