詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悲しまないで
いつか誰もが同じ運命をたどるよ
悲しむならば
その人という人がもう戻らない事
その事に悲しむべきだ
人の終わりを笑い飛ばすなんて事は僕にはできない事さ
人の命を軽々しく語っているのもずい分勇気がいるんだ
溶けそうな 溶けそうな思いだとしても
消えそうな 消えそうな望みだとしても
明日を信じて 誰かを信じていたいんだ
未来に向かい このまま歩いていきたい
それが例え自分を壊す様な愛だとしても
誰かを信じる事できっと分かる気がする
迷っていた明日も嘘の様に思える未来が
幻想だと疑ってばかりいたくないんだよ
その閉じられた瞼を開けてみて見えた世界
その背中にある翼を開いてみて飛んで行く
信じられる人の元へ
自分を一番に愛してくれるあなたの処へ
信じたいと思う心が
自分を幸せへと導いてくれたならすてき
いつか、
あなたの輝く瞳の中で広がる未来の景色
自慢げに話す幸せの待つ場所へゆこうと
あの日指切りをして二人かたく誓ったんだ
夕暮れの茜色…
何げない切なさをはこぶ風…
淋しそうに鳴く路地の猫とカラス…
君はいつも僕を見てて
僕はいつも君を見てて
ふたりは互いを軸としてこの世界を生きて
ただ繰り返すそれを生きがいにしている
いつもいつまでも限り無い時の中で
いつだって僕の中心はあなたで
同じように君も僕を中心にしていて
それがなんとなくとても幸せでうれしかった
そんな毎日が明日も来る事当たり前には思わない
だってそれはあなたが与えてくれた僕が持ってるただひとつのこの世界での確かな特別だから
こわいものなど何もない 君さえいれば。
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