詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
心の中ふいに生まれてしまった
確かなものじゃなくあやふやなんだ
いつも いつでも
人は人よりえらく高くあり続けたいとばかばかしくて貧しい願い捧げる
心の貧しさに耐えきれずにいつの間にかだんだんと心が色あせてく
いつまでも
いつまでも
繰り返される
残響の叫び声
濁った色に染めてよ
大切な人を汚く汚すというならば
僕を先に汚せばいい
生きていて楽しいかなんて聞かれる筋合いはない
おまえ等に俺のなにがわかる?
なにが見える?
腐った肉片の固まりに横たわる小指は骨まで見えてるから
人は外見を見ただけで内面の中身をみようとしないから
汚れてく 汚れてく
汚れてく 汚れてく
汚く 何よりも汚く
腐っていく
本当に腐っていくのはおまえ等の方だな
頭の中ほじくり返してごらんよ
いつか僕があんたに放った憎しみの流れ弾の破片があるはずだよ
ざまぁみろ
濁った色に汚れてく濁った色に染まってく 僕が笑いながら狂いながら 瞬間のうち 君の前 腐っていく
これで僕も君と同じになれた 同じになれる
人は見たくないものに対しては身勝手に心カンタンになくして罵るだけだから
今君を僕はつよくつよく今まで君を汚した誰よりも何よりもやさしくあたたかく抱きしめられたらいいな
そしたら油臭い工場のような暗くどんよりと淀んで綻んでく世界の切れ端に生まれ変わった事も心からああ 愛せる
そんな僕でありたいそんな僕を好きでいたい 君の二番目に
永遠に続くふたりだけの愛の世界。想像の果て
それでも僕はまだ
濁った色にはなれない
妄想するだけで
現実には 届かない
まだまだ 届かない
君のトコロニハ。
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