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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1806] 存在してる事こそが存在の理由
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


時々自分の存在価値について深く考えてしまうときがある
きっと考えてもわかりはしないだろう
だって価値なんて元からなくこの地球上に生きる僕らは価値や値段なんかで定められないつけられないのだから…

今ここにいて息を吸い
笑い泣きときに本心むき出しにして泣き叫んだり怒るときもある
ここに存在してる事がもうすでに存在の理由なんだから
存在して悪いなら
元から生まれてなんかこなかっただろう
かんたんに考えればそんなに深く考えなくても答は自ずとでてくるだろ

このすばらしい世界を生まれ落ちた場所を生みの親の顔も知らないままでこの世を去った赤ちゃんにだってきっと存在の理由があった
いや事切れてしまった今もその理由は息づいたままだから
たとえ子を失った母親や父親の悲しみがどんなに深かろうとその子に注いだ希望や願い名付けられないままだとしてもむだになんかにはならないさ
きっと僕なんかには分からないくらいの深い深い愛情というぬくもりが息をしなくなった赤ちゃんの冷たさに涙こぼれても
理由は消えやしない
悲しみは深く深く鋭い刃になり記憶の中に消えない傷になって刺さるだろうれど
忘れないでいつまでもその短い命を
たとえ短い命だとしても生まれことに意味はあり誰にも罪など架せられないが
誰が悪いとか罪などないけど
運命を憎んでもはじまらない
歩むべき路は涙でかすんであまりの無慈悲な悲しすぎる出来事に生きる希望さえ失っても生きて生きて生きてあなただけには生きていてほしい
多分その子は思うはずだから 思うから
つよくなって元気とりもどしてなんて逆に励まされたりしてなんていうのかな
想像だけめぐらせていろんな気持ち大切なこと偉そうに語っても命の尊さや重さなんて少しもわかりもしない
経験してみない限り
でもさ
そんなこと経験してみたくもないから

2007/12/07 (Fri)

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