詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
どうしようもない悲しみや喜びが胸の奥から熱くわきあがってくるときがきたら
帰る場所を探しては戻るようにつくり笑いをしたり無理にごまかさずにがまんなどはしなくてもいい
流したいならそのこみ上げる感情に素直になって流せばいい
すべて忘れていくまでにはまだ僕は若いから時間があるんだ
終わりはすべてを無に返し世界から突き放しその人のすべてを奪うのかなあ
まるで一生懸命がんばってやりきったこととかも楽しかった思い出すらも
僕の流す涙は涙の流れ着く場所へと返ってゆく そっと静かに音も立てずに
作り上げたものや
その人が生きた証は形のない想いとなり心に刻まれているからどうしても人は形のあるものを残そうとするけどでもたとえ残ったとしても誰がそれを保ち継いでいく?誰が見るというんだろう?はるかな時の経過と共に廃れていき消えてくだけさ 儚いまでに
炎となるとき灰となっても消えない証に守られ続けるあの日流した涙はそう心に流れ着き最期の時に
やけた頬に光りながらつぅーと何か惜しむように何かに気づけたようにさよならの言葉の代わりに伝う涙
不思議に頬を伝い
見えない証となり刻まれる
そして心にまた生まれたときと同じように涙を元あった場所に返す涙は返ってく元あった誰も知らない遠い空へとごくろうさまと今度は生まれたときの感激とはまた違う涙を流しながらいわれて…
なんて僕は涙を流すときふと頭の片隅よぎる なんでだかな
わからないけどただこれだけはいえる
生きてるときにしか流せないって涙ってものはさ だからすばらしいし輝きを持つ言葉にならない言葉にできるようなほど浅くはないものだから
涙はきっとそんなものだから なんて思う僕が今流す涙は心へちゃんと返るのか
喜ぶ気持ちのどこかでそんな疑問が気になっていたのですただなぜかなあと問い続けて流したい嬉しいときや悲しいときに。
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