詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いくつの時を経て
いくつの歳を重ね
いくつの夢を抱き
いくつの歌を唄い
僕らはいったい
そんなふうに何度繰り返すのだろう
時は波のように
緩やかな日もあれば
時は波なのだから
荒い日ももちろんある
時には誰かに本当の自分隠してしまい
素直になれないときやとても素直になりたくない やさしくできないそのわけは昨日流した涙の中に僕らの心の中をのぞき込めば見えるんだろう あるのだろう
心の中に今 ここまで生きてきた証を刻もう 歌い出せば何かわかる 光り出す胸の奥 瞼閉じれば気持ちは正直に涙になりこぼれ落ちるから
本当にやさしくない人なんていない そう思っていたい
誰かを信じる心たとえ裏切られて何度傷つけられてもそれがやっぱり最後に行き着くのはそれしかない…すなわちそれが世界の真実(こたえ)なんだといつだって僕自身も思うから…だけどなんて言葉はおしころしてでも胸にしまっておこう
惑わされないように
形作ろう 確かな未来を 作り出していこう心に…
僕の不器用なこの手で作れるものなど限られてるなんて言わないでおきましょう
行ったり来たりするだけの悲しい思いなどもはや今の僕には必要のない思い
さあ 明日の扉を開こう いろんな思い…様々なエピソード 数ある場面…そのたび浮かべた笑顔や涙
泣き顔や嬉し涙慰撫(いぶ)しい表情はあのころからも今も変わってないけれど
いくつの時を経て
いくつの歳を重ね
いくつの夢を抱き
いくつの歌を唄い
僕らはいったい
そんなふうに…嗚呼
それでも それでも
なにがあっても
だけれど だけれど
同じようなこと
言っては悲しくなり それでも それでも
僕は繰り返してる
なぜかはわからない だけれど だけれどそれでもって繰り返すのだろう 明日もなんだかんだ言いながらも涙流しては心をふるわし言い様
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